毎日が日曜日、は今日でお開き
昨夜はあるところからご招待があり、勢いあまってビールや日本酒をガバガバ飲んでしまった。今日は予定も全くないので昼まで眠っていても問題なかったのだが、いつも通りというか、午前7時にパッと目が覚めてしまった。目覚まし時計はまだ鳴っていない。目覚ましが鳴る前に起きてしまうとなんだか損した気持ちになるのは私だけだろうか。

昨日とはうってかわって本日は朝から快晴だ。それを見てパッと頭に思い浮かんだのは、雨のために15年ぶりに順延となった葵祭である。

「そういえば、葵祭ってちゃんと見たことなかったっけ」

明日からまた新しい職場で働くし、基本的にこれからは休みもなくなる。平日の昼間に出かける機会もないだろう。これも良い機会と思い、行列のスタート地点となる京都御所まで歩いて行くことにした。御所の真ん中あたりに着いたのが午前9時半ごろである。午前10時30分に行列が動き出す予定だ。

ネットで行列の行くコースを確認するまで、烏丸通を横断するものとばかり思っていた。明らかに、時代祭と勘違いしている。もともと冠婚葬祭に関心の無い人間であり人の集まる場所も嫌いだから仕方ない、のかな?

それにしても、日中はもうかなり暑くなっている。行列が動きだしたらもう部屋に戻ろうと思っていたけれど、時間になっても目の前にいる一団は全く動かない。そして10分、20分経っていく。私の目の前には牛車が一台あり、黒い牛がその前に一頭立っている。この牛、いったいどっから持ってきたのだろう。その牛も飽きて疲れてきたのか時おり大きな声でモーと鳴いていた。小学校低学年くらいの子どもたちが牛につながった綱を握っていたが、たぶん怖かっただろうな。

この半年ほど立ち仕事を続けていたのでこうして待っているのも平気かと思っていたけれど、大丈夫なのは仕事で気が張っている時だけらしい。もう暑くて死にそう早く帰りたい、とへばって座り込んでいたら、行列がゆっくりゆっくりと動き出す。ものすごく遅いペースである。観光客はそれに合わせて前に進んでいく人がいた。そのまま最後まで着いていくんでしょうかねえ。

私は画像のモーモーさんが横切ってしまったらもう充分とすぐにその場を離れた。周囲には設営業者も陣取っていて、行列がいなくなると結界などをサッと片付ける。こうして最後まで撤去作業をするのだろう。お疲れさまです。

それから、昼間はある方に蕎麦をご馳走になり、それから一眠りして、夕方はまた四条方面でラーメンを食べて今日1日が終わった。そんな感じで今日がもう終わろうとしてる。極めて平凡な1日だった。しかし、まさに日曜日のような過ごし方である。しかし仕事が始まったらこういう無駄な行動もできなくなってくるだろう。
それでも、モリッシーの歌に出てくるような「毎日が日曜日」(Everyday Is Like Sunday)という世界にとどまっているのも真っ平ごめんだ。

世の中には、こんな仕事なんかしたくない、また仕事そのものをしたくないと思っている方も少なくないだろう。しかしどこにも所属できずにフラフラしていた時期を経験した身としては、それでもどこかで働いているほうが、幸せとはまでは言わないけれど、多少はマシだと確信している。

この日記ではこれからも、本当にささやかな影響しか与えられないのだが、そんなことを発信していきたい。もし自分のような人間がその経験から示すことがあるとしたら、この時代に「働く」という行為はどんなことなのか、というようなことだと思うから。

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