昨日(7月18日)の夜は無料動画配信サイト「GyaO!」にてBONNIE PINKの生ライブトークを視聴していた。彼女がこうした場に登場したのは理由があり、1週間後の7月25日に新作アルバム「Chasing Hope」が発売されるからだ。その宣伝のためである。

部屋のパソコンが動画を観るための適切な設定がされてなかったため最初の10分ほどは観ることができなかったものの、貴重な話(去年買った5匹のバッタがみんな死んだ、とか)もいくつかを聴けてとりあえず良かった。

冗談はさておき、昨夜の話題の中心はもちろん「Chasing Hope」についてだ。私はもう買いに行くのも面倒なのでネットで注文をした。よって出荷日に手を取ることはなく、早くて発売日当日になるだろう。別に急ぐ必要もないし個人的にはそれで十分と思っていた。だが、思いもよらぬ形でアルバム全編を聴くことになる。
「iTunes Store」にて「Chasing Hope」をまるまる無料で視聴できるというのだ。

アルバムの全編を無料配信するという試みは日本人のミュージシャンでは史上初だそうだ。海外ではどの程度おこなわれているのか知らないけれど、ルー・リードとメタリカの共演盤「Lulu」(11年)を偶然何かでまるまる聴いたことがある。プロのミュージシャンが自身の作品を無料で流すということはこれまでは考えられなかったことだが、このご時世にお金を出してまでCDを買う人も少ないし、ひとまずは聴いてもらって関心を引くということでこうした手法は日本でもおそらく増えていくだろう(他に有効そうな宣伝方法もないだろうし)。

無料配信については彼女の公式サイトがわかりやすいのでリンクを張っておく。
http://bonniepink.jp/

配信はアルバム発売日の前日(7月24日)までおこなわれる。その間はタダでいくらでも聴くことができるわけだ。が、この配信にはちょっとした制約がある。アルバムに収録されている曲を1曲ずつは聴くことができないのだ。いや実際は曲と曲の間の時間を調べれば聴くことができるのだけど、それでも時間を測るために1度は通して聴かなければいけない(そのあたりは実際に確認願う)。

こうした配信の仕方に対してBONNIE自身は、このアルバムの曲順には自信があるのでぜひ通して聴いてほしい、というようなことを番組で語っていた。発言内容についてはうろ覚えで申し訳ないが、自分はまずアルバムありきで作曲をするというようなことを受けてのものである。だからシングルについても、アルバムのために作った曲の中から「さて、どれをシングルにしようか?」と考える場面が多い、とかなんとか。彼女の創作活動を垣間みれる発言でなかなか興味深いが、信憑性は高いと感じた。確かに彼女のこれまでのシングルを見てると質はともかく、シングルらしくないなあ、という曲もけっこうある気がするし。

それにしても、MP3プレーヤーで音楽が聴いて音楽を1曲単位で買うようになった昨今に敢えて「アルバム」という形式にこだわるというのは、時代に抗っているようで個人的には彼女の姿勢を頼もしく感じてしまう。別にBONNIE PINKについて興味が無い方も、日本人ミュージシャンとして史上初という試みを見るためiTunes Storeに立ち寄ってみてはいかがだろうか。

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