群馬県の館林市が38・4度を記録したほか全国135地点で猛暑日(35度以上)になった今日、休みだった私は京都文化博物館、京都市美術館、京都国立近代美術館を回り、その合間に使い捨てコンタクトレンズを購入して日中を過ごした。文化博物館は中京区、もう2つは左京区なので自転車で市内を横断したことになる。全てを回って部屋に帰るころにはかなり疲れが出てきた。

だが、体は確かにだるさが残るものの、気持ちは行く前よりずっと元気になっていた。なぜかといえば、しばらく会ってない人たちと話をすることができたからだ。訪れたところの中には、かつて私が仕事で何年も担当していた場所もある。もはや何ら組織の肩書きもない私が不意に来たからといって相手もされないであろうと思ったが、会場に入ったとたんに周囲から取り囲まれるような場面もあり、予想は良い方向に裏切られる。

「いままでどうしてたの?」

と訊いてくる人は笑顔だったが、なんだか実に心配そうな表情である。やはり「こいつ前の職場を辞めてちゃんと生きてこれてたのか?」と思ったのだろう。まあ、実に頼りない風貌をしている自分だから皆の反応も当然だろうが。

実をいえば、こうやって周囲に姿を見せることができるのも周囲の環境がかつて(今年の5月前半まで)より良くなったからである。それ以前は、あまり知ってる人に会いたくないなあ、という心境であった。だから美術館とかにもこっそり中に入ったという感じである。それに比べたら、自分との比較であるものの、まだ少し堂々となったとは思う。

現在の自分は職場とスーパーと部屋くらいしか行くところがないし、かつて以上に人間関係が限定されている。人とあまり接しないのが理由かわからないが、なんだか人間性の劣化も著しく感じる今日このごろである。自分でこんなことを書くのも恐ろしいけれど、かつてできたようなこともうまくできなくなる場面も多いし、この先の自分はどうなるんだろう?とか思う時もある。

しかし、そんな心境だったので、今日1日はかなり気分転換となった。それで仕事の問題が解決することもないのだけれど、どうにかなるだろうさ、と少しだけ前向きに考えるようになれた気がする。

来週もかつて自分のいた場所を訪れる予定もあるので、それでまた何かが変わるきっかけができればと願う。

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