夢のあと

2012年10月6日 地域情報
夢のあと
3連休の初日は京都文化博物館の「シャガール展」を覗いた。その帰りは久しぶりにゼスト御池の「和幸」でトンカツを食べる。ここで出てくる味噌汁の具はシジミで、これがいつもの楽しみであった。

その博物館へ行く途中で映したのが、この写真であった。烏丸丸太町を少し西へいったところにある。パッと見るとただのコインパーキングだが、この場所にはかつて「松屋長崎」というお店が営業されていた。カステラのほうが有名だったかもしれないが、個人的にはマドレーヌの印象ばかりである。仕事用で買った余り(何箱か買うとサービスで1、2個おまけを付けてくれた)を食べてその味に感激し、個人的に買ったりお祝い用に持っていったりしてお世話になったものだ。1店で細々と続けていたため、予約しなければ買えない代物だった。

ネットを調べるといくつか情報が出て来ており、2010年12月24日の「京都新聞」で閉店のお知らせ(広告?)が載っていたという。ご主人がケガをしたとかいった話は聞いていたけれど、そんなに前に営業が終わっていたとは全く知らなかった。この写真を光景を見てなんとも悲しくなってくる。

その帰りに、烏丸竹屋町を東へ進んでみる。京都のラーメン・マニアで知らない人はいないラーメン店「麺屋◯竹」(めんやまるたけ)がなぜか「◯竹精肉店」に鞍替えし、しかもランチを出しているというのでどんな様子を見にきたのである。隠し撮りもどうかと思うので撮影はしなかったけれど、あの精肉店のガラスケースの横にカウンター席があって、そこでお客がラーメンを食べていた。その後ろで数人が待っていた。こんな光景、生まれて初めてである。

しばらく外で眺めていたら、自転車に乗ったお兄ちゃんが3人ほど店の前に来て、

「潰れたのか?」
「いや、奥にあるで」
「こんな有名店、閉まるわけないやろ」

と動揺しながら騒いでました。そりゃあ、ラーメン店が精肉店になっていたら誰だって驚くだろうな。しかし、◯竹は未だにラーメンは食べられるのに対して、松屋長崎のマドレーヌはもう食べられないんだよ。そう思いまた悲しくなってきた。

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