もう一人の自分よ、頑張れ
2012年10月9日 とどめておきたこと、特記事項
今日は仕事を終えてからすぐには部屋は戻らず、烏丸四条方面に向かった。本日から開店する某料理店に行くためである。その店は新町四条を西に入ったところの北側(向かいに「やよい軒」がある)という町の中心部にできた。午後6時40分くらいに一人で入り、初日は生ビールが無料だったので奨められるがままに3杯飲んでしまう。日本酒もガバガバ飲み、そのまま10時過ぎくらいまで居座ってしまった。
なぜわざわざ開店初日にここへ寄ったのにはそれなりに理由がある。かつての職場の同僚が始めた店だからだ。その会社には個人的に気の合う人がほとんどいなかったけれど(他の場所でもそうか)、その中の数少ない一人が彼であった。そんなこともあって、私が仕事を辞めてからもメールなどで連絡はとっていた。
あれは去年の5月の半ばあたりだったか。4月いっぱいで会社を去った私はしばらくして携帯をauからソフトバンクのiPhone(この時点ではまだauはiPhoneを提供してなかった)に変更した。そして関係各位に「アドレスを変えました」というメールを送った時だった。彼から電話がすぐかかってきて(これがスマート・フォンにして最初の電話)しばらく話をした。それからしばらくして飲む機会がありそこで、俺も辞めることにしたわ、と言われたような気が・・・。いや、私が会社に在籍しているうちに打ち明けられたような気もするが、記憶が前後して正確なことはもう思い出せない。
ただ確実なのは彼に、
「(俺が辞めるのは)あんたのせいやで」
と冗談まじりに言われたことである。彼に対してこのことがずーっと頭に残っていた。別にそれに負い目を感じるとかいうことではないけれど、目の前で同い年の人間が辞めるという光景を見てなかったから、彼も踏ん切りがつかなかったかもしれない。「たら、れば」の話をしても仕方ない。しかしそんなこともあって、彼の人生が他人事にはどうしても思えないのだ。
人のことを言える立場でもないが、この1年ほど彼が何をしていたのか会ってもあまりよくわからなかった。どうやら飲食の道を進みたそうなフシがあったけれど、土日にそうした場所でアルバイトをしている、という以上の情報はなかったわけだし。しかし、あれよあれよという間に今日の開店である。私の方がよほど足下がフラフラしているとしか言いようがない。
この日はカウンターの隅で彼らの様子を見ていたけれど、かなり悪戦苦闘している感じであった。しかしそれは自分たちでよくわかっていただろう。それをどう改善して、そして長く続けていけるか。とりあえずはそれだろう。
ともかく粘り強く頑張ってほしいと願う。それは、友人だから、とか、かつての同僚のよしみだ、というのも間違いではないけれど、他にもっと違う理由も確かにある。
なによりも、彼はもう一人の自分の姿なのだから。
もう一人の自分が惨めな姿になってもらいたくないだろう。大成功とまではいかないまでも、それなりに成果を出してもらいたいと願う。
そして、当の自分ももう少し頑張らないとなあ、という思いも少しずつ湧いてきた気がする。
なぜわざわざ開店初日にここへ寄ったのにはそれなりに理由がある。かつての職場の同僚が始めた店だからだ。その会社には個人的に気の合う人がほとんどいなかったけれど(他の場所でもそうか)、その中の数少ない一人が彼であった。そんなこともあって、私が仕事を辞めてからもメールなどで連絡はとっていた。
あれは去年の5月の半ばあたりだったか。4月いっぱいで会社を去った私はしばらくして携帯をauからソフトバンクのiPhone(この時点ではまだauはiPhoneを提供してなかった)に変更した。そして関係各位に「アドレスを変えました」というメールを送った時だった。彼から電話がすぐかかってきて(これがスマート・フォンにして最初の電話)しばらく話をした。それからしばらくして飲む機会がありそこで、俺も辞めることにしたわ、と言われたような気が・・・。いや、私が会社に在籍しているうちに打ち明けられたような気もするが、記憶が前後して正確なことはもう思い出せない。
ただ確実なのは彼に、
「(俺が辞めるのは)あんたのせいやで」
と冗談まじりに言われたことである。彼に対してこのことがずーっと頭に残っていた。別にそれに負い目を感じるとかいうことではないけれど、目の前で同い年の人間が辞めるという光景を見てなかったから、彼も踏ん切りがつかなかったかもしれない。「たら、れば」の話をしても仕方ない。しかしそんなこともあって、彼の人生が他人事にはどうしても思えないのだ。
人のことを言える立場でもないが、この1年ほど彼が何をしていたのか会ってもあまりよくわからなかった。どうやら飲食の道を進みたそうなフシがあったけれど、土日にそうした場所でアルバイトをしている、という以上の情報はなかったわけだし。しかし、あれよあれよという間に今日の開店である。私の方がよほど足下がフラフラしているとしか言いようがない。
この日はカウンターの隅で彼らの様子を見ていたけれど、かなり悪戦苦闘している感じであった。しかしそれは自分たちでよくわかっていただろう。それをどう改善して、そして長く続けていけるか。とりあえずはそれだろう。
ともかく粘り強く頑張ってほしいと願う。それは、友人だから、とか、かつての同僚のよしみだ、というのも間違いではないけれど、他にもっと違う理由も確かにある。
なによりも、彼はもう一人の自分の姿なのだから。
もう一人の自分が惨めな姿になってもらいたくないだろう。大成功とまではいかないまでも、それなりに成果を出してもらいたいと願う。
そして、当の自分ももう少し頑張らないとなあ、という思いも少しずつ湧いてきた気がする。
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