その日は朝の目覚めが最悪だった。ひどい頭痛がするうえに吐き気がする。理由は自分の中でわかっていた。昨夜は久しぶりに飲み過ぎたからである。楽しい酒になるとつい調子に乗ってしまうのが私の欠陥だ。

今日の午後は大阪で某セミナーに出席することになっている。ただ、いつもの自分だったら朝食を食べて昼食を済ませるころには体も元に戻っている、と経験的にわかっていた。実際、朝食の後は吐き気がしなくなった。しかし出発前になっても頭痛は治らない。しかも悪いことに鼻水まで出てくるではないか。ここまできてからようやく気づいた。これは風邪の症状にちがいない、と。

もし昨日これほど飲まなかったら、翌朝すぐに「俺は風邪ひいてる」とわかったに違いない。しかし自分は二日酔いなんだ、とすっかり信じていたので気づかずにここまできてしまった。

こうした失敗をかつてしたことがある。日記にも書いている。

風邪の時に飲酒をしてはいけないか
http://30771.diarynote.jp/200901142047064409/

つくづく歴史は繰り返されるのだな、などと悠長にしてはいられない。こんな状態でセミナーなど受けられるものか、と阪急電車に乗る前に四条河原町のドラッグストアに入って風邪薬を買った。薬の種類はたくさんあるが、以前(今年の5月)に飲んでスッと治ったことのあるものを選ぶ。それを飲んで、終点の梅田に着くまで眠りについた。

効果はてきめんだった。電車を降りる頃には頭痛も鼻水も症状はすっかり落ち着いていた。おそらく放っておいたら悪化したに違いない。

こうして私は無事にセミナーを終えて、懇親会では酒をまた飲んでいたのだった。
懲りない奴だな、と呆れた方もいるだろう。しかしこの時はさすがに体調を気にしていたのでビールと酎ハイを少し飲んだ程度で抑えてみた。これで風邪が悪化しても、すぐに気づくだろうと思いながら。

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