12月5日、やっと10日分ある有給休暇の1日を消化することにした。本当はゆっくりしたいところだがそんな余裕が私にあるはずもなく(数ヶ月後はホームレスになってるかもしれないしね)、履歴書用の証明写真を手配したり久しぶりに職安に行ったりして過ごした。その合間にかつて職場で一緒だった方と昼食をとったので、休日らしい休日でもあったわけだが。

しかし、相手はまだその会社にいるわけであり、ご飯もその近くで済ませなければならない。周辺をフラフラしていたら顔みしりに何人か会ってしまう。

私の顔を見るなり、みんな異口同音で、

「いま何してるの?」

と訊かれた。当然といえば当然の反応だが、

「いやー、アレがアレなんで。エへへへ」

と適当にお茶を濁しておいた。こんな微妙な状況の私にそんな質問はやめていただきたい。だがその前に、知り合いが多そうな場所にのこのこ現れる自分が一番悪いんだけどね。

そんな1日を終えてまた翌日にいつもの職場に戻った。3日の月曜日にはもう後任の人が来ていたから、私は部屋の片隅で電話番くらいの仕事しかなくなっている。それはそれでイヤなものであるけれど、本でも読んで時間つぶしてりゃいいかと思ってもいた。いつもギリギリの時間に出勤しているけれど(行くのが嫌だから)、その後任の男性が何やら携帯で話をしながら私と逆方向に歩いていくのを見かける。

「うーん、この時間にどこへ行くんだ。朝はいつもすることが多いのに・・・」

不思議に思いながらも、

「まあ、俺には関係ないことか」

と職場に入り部屋の片隅に陣取った。

すると、

「渡部くーん」

と上司に呼ばれた。もはや今の自分に何の用だと面倒くさそうにそっちへ向かった。すると、彼は一拍おいて予想外のことを口にした。

「あのー、後任の彼ね、辞めたんで・・・いつものように業務をしてくれる?」

え?

え?

え?

おっしゃってることが、いまいちよくわからないのですが。

どうも後任の彼は、挨拶か何かをしてそのまま帰ってしまったようだ。

狐につままれたような気持ちで私は、自分からはもう手から離れたと思った日常業務をまたすることになってしまった。その間、

「月曜日に入ったから、勤務期間は3日・・・」

と、もはやいなくなった彼について考えた。後で職場で聞こえた会話を総合すると、職場で使っているパソコンのシステムを使うのが自分に合わない、とか昨日の夕方に辞意を切り出したようだ。

しかし、システムなんて教えてもらって後は習熟するだけだろう。余剰人員はいないから覚えるまで首を切られることもない。おそらく、辞めたい本当の理由は別のところにあったと思うが。仕事の内容に将来性を感じられない、とか。

しかし、繰り返してしつこいが、たった3日間って何だろう。そんなの職歴にもならないぞ。せめて3ヶ月はしろよ、と他人事ながらちょっと呆れてしまった。

それに比べたら、こんなところに7ヶ月半もいた私は意外となかなかなものかも、などと自画自賛してしまった。が、最後の数日くらいもっと楽をしたかったなあ。無理みたいだなあ。

コメント

nophoto
無無無
2012年12月8日8:23

ドングリの背比べという。仕事は最低10年、頑張ってみるべきです

かずあき@寺之内
2012年12月8日8:52

最低10年、って何を基準に言ってるのでしょうか。たぶん自分を尺度にしているだけなのでしょうね。

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