急旋回

2013年1月8日 日常
急旋回
年末から1月3日までずっと用事が入っていた。よって個人的には1月4日が新年という実感である。

しかしながら、ゆっくりできるような立場でもないので、昼過ぎに行きつけのラーメン店に新年の挨拶がてらお邪魔し、そしてこの日から開いている職安で仕事を探してみた。年末に処理しきれなかった案件が沢山あったのか件数自体はそこそこ多かったけれど、めぼしいものは一つも見つからないまま出て行く。あとは部屋に戻って求人サイトを検索したり本を読んでいるうちに日が暮れてしまう。

「こんな感じで2013年も過ぎてしまうのだろうか・・・」

そんな漠然とした不安が自分にせまってくる1月の第1週であった。

これは生来の性格に違いないと思っているが、私はすぐに行動をするタイプの人間ではない。最初の職場を去った時も、退職金が残っているから半年は大丈夫だろう、とタカをくくって転職活動を熱心にしていなかった。その結果として、新しい仕事に就くまで5ヶ月を費やしてしまい、退職金もほぼ無くなってしまった。長い間フラフラしていて周囲からひんしゅくを買っていたような気もする。

それゆえ、今回はすぐにでも新しい仕事を見つけなければ、と自分なりに必死だった。先月も有給をとった日は職安に行ったり、大阪まで面接に行ったりもした。しかし結果といえば、不採用通知がポストの中にたまる一方である。そして、そのまま2012年が終わってしまった。最悪の年越しである。

今週に入ってからは、

「ただ履歴書を送るだけではラチがあかない・・・。派遣会社にも連絡をしてみようか」

と、登録している派遣会社のサイトからいくつか応募をしてみることにした。

しかし、派遣についても感触は思わしくない。応募多数のため紹介できません、というものや、

「これは渡部さんが以前に断ったところで、P社さんなんですが・・・」

P社って、死亡事故を起こしたことのあるP社かい。それはちょっと遠慮させていただきます・・・。

そんな連絡ばかりだったので、

「あー、もう駄目かなあ。このままホームレスまっしぐらかなあ」

などと自暴自棄になっていたところに、派遣会社から電話がまたかかってきた。

「うーん?さっきは、年初めでまだ仕事の依頼が少ない、とか言ってたのに・・・」

と怪訝そうに出てみると、

「こんな仕事があるんですが、いかがでしょう」

と電話口の女性が説明を始めた。それは先月までしていた業務内容と重なる部分が多い仕事であった。その辺りが自分に声がかかった理由なのだろう。ちょっと気になる条件(始業時間がかなり早い)はあったものの、

「これを逃したら、たぶんもう今月に決めるのは無理かなあ」

と直感した。正直いって、かなり焦ってもいる。

さらに決定的だったのが、

「仕事の内容的に、職場見学(と称した面接)はありません」

と言われたことである。死ぬほど嫌いな面接が無い!これで決まりだと思った。

「もう、すぐにでも、働きます」

と先方に伝えると、向こうも派遣先と話をまとめてくれて、この1月11日(金)から仕事をするということに決まった。その間は1時間もかかっていない。派遣の流れというのは、面接がなければ、こんなに簡単な手続きで進んでしまうのだ。

ともかく、職歴の空白期間が比較的短く済んだのにはホッとした。今度の仕事がいつまで続けられるか、という大きな問題が横たわっているものの、ひとまず今は素直に今日の結果を喜びたい。

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