先日FMラジオで、アーロン・ネヴィルの新作アルバムが出たことを知った。なんでもローリング・ストーンズのギタリスト、キース・リチャーズが全面で参加しているという。これはなかなか魅力的そうだと思い買い求めることにした。

しかし、アーロン本人にしても彼が所属しているネヴィル・ブラザーズにしてもものすごく有名なわけではなくTSUTAYAや商業施設のCDショップでは取り扱っている可能性はほぼ無いと思われる。そこで仕事が終わってから自転車を20分ほどこいで河原町の方へ向かった。

「京都市でアーロン・ネヴィルがあるとすれば、タワレコかJEUGIAだろうな」

と、まず2店舗に絞られてくる。

「そういえばJEUGIAの三条本店がこないだ改装工事をしていたなあ」

ということを思いだし、どんな風に形が変わっているのか興味があり、まずそこに向かってみる。

だが、店の前に行ってかなり驚いた。かつては邦楽CDコーナーだったスペースが半分ほどになり、残りはギターなど弦楽器がズラッと並んでいるのである。

店舗自体もかなり縮小されたようだ。かつては地下を含めて5階はフロアがあったはずだが、いまは3階しかなくなっている。邦楽以外のコーナーはもっと悲惨な状態になっていて、R&B、ハード・ロック、ジャズ、クラシックなどが2階に全てギュッと押し込まれている。そうなると当然、品揃えも貧相にならざるをえない。目当てだったアーロンのアルバムも存在しなかった。

お店の入口に楽器を置いているのは、

「うちは楽器を専門に取り扱ってます。CDはメインじゃありません」

というJEUGIAの意思表明なのだろう。ここ数年でCDショップをどんどん閉店させていったJEUGIAだが、本店もこういう状態になってしまったというのはなんとも悲しい。CDしか買わない私としては、もはやここに寄る意味も無いと思う。

アーロンのアルバムは、もう1店舗の候補であるタワレコで無事に手に入れることができた。こちらは相変わらずの品揃えであり、新譜だったらたいていのものは手に入るだろう。もしパッとCDを買いたいと思ったら、もうこのタワレコに行くしかない。

ただ、私は元来タワレコに行く習慣が無いのである。理由はよくわからないが、ポイントカードのポイントが溜まったこともない。思えば最近はもっぱらCDはアマゾンで買って最寄りのローソンで受け取るという形ばかりになっている。置いてあるのか無いのかわからないCDを探すために河原町まで出て行くのも億劫な話だ。そういうわけで、JEUGIAの改装を機にますますアマゾンに依存していくのだろう。

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