1月に新しい仕事場で働いてから、慢性的な疲れに悩まされ続けてている。その原因は明白だ。必要以上に早く起きているからだ。前にも書いているけれど、今は始業時間が7時で終業が16時である。早く終われるのは良いですねと周囲からよく言われるし、私自身も当初は「自分の時間がもっと有効に使える」と好意的に思っていた。しかし実際はといえば、仕事が終わった時点で体はもう相当疲れた状態になっているのだ。よって部屋に帰ったらバタンとすぐ寝てしまうことも多い。ひどい時はそのまま朝を迎えることもある。そんな日常が続いているから、時間を有効に活用しているとは全くいえない。いきおい、この日記も滞りがちだ。

そんな私にさらなる追い打ちをかけるのが、例の男性パートの存在である。最近はこの話ばかり書いているけれど、毎日のようにろくでもないネタを提供してくるのでたまらない。

今日の9時半ごろ、悪いことが重なりパートのT氏と同じ業務をすることになった。作業内容は、先日に私がT氏に教えた、はずだが向こうは上の空で何も聞いてなかったものである。そして彼は予想通りろくに動かないし作業もできない。

その姿を現場責任者の方が、

「こないだ渡部君から教えてもらったんじゃないの?」

と怪訝そうに言ったら向こうは、

「いやあ。教えてもらってないので、できませんわ。ワハハハハ」

とニヤニヤしながら平気でそんなセリフを吐いたのである。

これには仏の顔の私もブチンと切れそうになったけれど、こうした彼の反応は予想通りでもあった。ろくに仕事を覚えないくせに、いざ作業をしなければならない状況になったら「教えてもらってないから、できない」と言うに決まってるだろうと。そう確信していたら、悲しいかなその通りになってしまった。実にあほらしい。

気分の悪くなる出来事は続く。通常業務の中に商品の在庫管理も含まれているのが、ある商品に、

「あと出し」

という付箋が貼ってあるものが1個あった。それを見たT氏が、

「これ、あと出しって書いてあるんやけど、もっと新しい商品が1個あるんや。この付箋をはがしてこっちに付けたらいいんやろか?」

と勝手なことを言い出したのである。私は事情があまり飲み込めなったけれど、現場責任者に確認をとった方が無難だろうと思った。こうした判断についてもT氏は粗雑である。

そこで、

「あのー、あと出しと言っても・・・」

と、とりあえず制止しようとしたら、

「なんや、あと出しの意味も知らんのか?いいか。商品は先に入れた商品を先に出すんや。古い商品のほうがいわば兄貴でな・・・」

などと、偉そうに「あと出し」の意味について説明しだしてきたのである。

バカ野郎、である。こちらはこれでも簿記2級検定を持っているのだ。なんで3級で習う「先入先出法」についてお前なんぞに説明を受けなければいけないんだ。しかも兄貴とか弟とか、例え話も意味不明だぞ。ふざけるな。

ともかく、そんなくだらない共同作業をなんとか終えて、我々はまたそれぞれ別の持ち場に戻った。

気分悪いなあと思いながら気を取り直して作業を続けていると、まもなくT氏がまた背後に現れた。喫煙である。

もうタバコについて何も言うつもりもないし、T氏を見ないで作業を続ける。しかし彼はゆっくりと満足げにタバコを吸っていてなかなか場所を離れない。いつも彼を見て思うのだが、タバコを吸っている時の彼の表情は「恍惚」と形容したくなるほどである。あんなに美味しそうに喫煙しているのを見るとなんだか自分もしたくなってくる、わけはない。

イライラしながら作業をしている私に対して彼は、

「今日の(私が担当する)荷物はえらい少なかったみたいやね?」

とまた無駄話をふっかけてくるではないか。

確かに今日はたまたま荷物の量は多くなかった。しかしだからといって作業スピードを遅くしたこともない。よって今日は仕事を10分くらい前倒ししたのである。もしこれがT氏だったら、

「今日は荷物が少ないから、あと1本余計にタバコが吸える」

と考えるに決まっている。

そんなことを内心では思いながら、

「あー、どうも土曜日に商品がたくさん入ったらしくて、今日は少なかったようですよ」

とまともに返答して作業を続けた。

しかしT氏はまだタバコを吸い続け、持ち場に戻ろうとしない。それどころか、

「あー!渡部君。ここ蚊っ、蚊が多いわ!」

とわめき出したのである。これは職場の人に言われたことだが、夏は蚊がかなり発生するらしい。そこで突っ立ってタバコを吸ってたら餌食になるに決まっているだろうが。

「蚊のエサにならないようにね」

と表向きは適当にあしらったものの、

「あいつ、蚊からフィラリアでももらわないかなあ」

と腹の中で願ってしまった次第である。

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