お急ぎでしたら・・・
サラリーマンでない方々には先月、住民税の請求が届いたことだろう。私も派遣社員で住民税が給料から引かれる形になっていないため、直接支払っている。現在の収入額が乏しいので金額もたかがしれているけれど、厳しいものは厳しい。こないだ自転車の修理に1万かかった時には、次の給料まで支払いを保留しようかな、と本気で検討したほどである。

その支払い期限の一発目が本日7月1日であった。他人のことはわからないけれど、自分の場合は一括払いもしくは4回払い(金額が4分割されている)の納付書が送られてきている。一気に全て処理するのが最も楽に決まっている、のだが、もちろんそんな余裕は自分にない。とりあえず4枚の納付書の1枚目を期限内に片付けようと、仕事が終わったらすぐ最寄りの郵便局へと向かった。職場から歩いて5分程度の場所にある郵便局だ。

「これで期限にギリギリ間に合った」

とホッとしたのも束の間で、窓口を見ると受付を片付け始めているではないか。

「あー、申し訳ありません。窓口は4時で終了になるので・・・」

と職員の女性が困った顔で言ってきた。

しまった。窓口は4時までだったか。時計はもう4時20分を回っていた。建物の中に入れたからまだ業務をしていると勝手に思ってしまったのである。

「あの・・・これ、今日が支払いの期限なんですけど・・・」

と納付書を握ってこちらも困った素振りを見せると、

「どうしてもお急ぎでしたら・・・」

と切り出してきたので、

「お?受け付けてくれるのかな?」

と、一瞬だけ期待した。

しかしそんな例外など認められるはずもなく、

「お急ぎでしたら・・・京都駅近くにある中央郵便局は6時まで受け付けておりますが・・・」

とご丁寧な代案を出しくれた。しかし、京都駅ってここから自転車で30分ちかくはかかるだろう。しかも自分の部屋とは全く逆方向だ。

行くか行くまいか。ちょっと悩んでいたら、

「あの、京都市の分(納付書のこと)ですよね?それだったら明日でも大丈夫ですよ」

と職員が余計なことを言ってきたのでちょっとムッときてしまった。支払いが1日やそこら遅れても大事に至らないことくらいわかってるわい。

「そうですか!ありがとうございました!」

とその場を立ち去り、すぐ自転車で京都駅まで向かう。

「もうこうなったら、意地でも今日中に処理してやる」

自分の頭にはそれしかなかった。

賢明で合理的な思考をする方ならば、

「職場から徒歩5分のところに郵便局があるんだったら、明日の昼休みにでも行ったらいいんじゃないの?」

と疑問を抱いたかもしれない。それは全くその通りである。しかし、こないだの自転車の件もそうだが、

「この件については今日中に始末をつけるんだ!」

と決めたら自分はどうにもならないようである。ましてやこうしたお金の処理はとっととケリをつけないとズルズルと支払いを延ばしてしまう気がする。自分はそういう人間なのでその辺りのことがよくわかっている。ましてや支払い期日は今日であるし、期限内に終わらせたいのが人情だ。また本日は2013年後半の最初の日というのもなんとなく頭にあった。それに、翌日の昼休みをこんなことに費やしたくないという思いもある。

グダグダと理由を並べたけれど、つまりはとっととお金の処理をしてスッキリしたいというだけのことだ。こんなことを引き延ばしても良いことは何一つない。

中央郵便局に着いたのは午後5時10分くらいだったか。番号札をもらって3分ほど待った後で支払いはスッと受け付けてくれた。これでとりあえず一安心、だが次の支払いが9月1日である。こういうイヤな日はすぐに近づいてくるだろう。

無意味な遠回りをしたおかげで、かなり疲れてしまった。近くのサーティーワンで写真のソーダを飲んでから部屋に戻った。

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