よほど支持している政党や政治家がいなければ関心もなかっただろうが、今日は参議院選挙の投票日だった。

その日は用事で昼前から左京区の方にいたが、道を歩いていると自転車に乗っている初老の男性から、

「投票場所ってどこやろう?」

と横からいきなり声をかけられたのである。

あまりに唐突な質問だったので、

「あー、私は上京区の人間なので・・・(笑)」

とおもわず真面目に対応してしまった。しかしそれを言ったあとハッと気づいた。

「あ・・・ハガキに・・・」

と言いかけたのだが、その男性はブツブツ何かを言いながら過ぎ去っていった。

私が言おうとしたことの見当はつくと思うけれど、投票する場所はハガキにしっかりと明記されているわけである。もし本当に投票しに行くんだったらハガキもしっかりと持っているはずで、それを確認すれば数秒で済む話でしかない。

いまはネットで調べれば簡単な情報はすぐわかる時代になった。それゆえ、安易に掲示板などで質問してくる人に対して、

「ググれカス」(「そんな簡単な情報はグーグルを使って自分で調べろボケ」という意味)

という悪罵がしばしば投げつけられるが、もう上の質問はそんなレベルの遥か下をいっている。キーボードを打つ手間もいらないのだから。

わざわざ赤の他人にこんなことを訊いてきたあの男性はいったい本当に投票場へ行くつもりだったのか?その意図がさっぱりわからない。しかし、もし詮索しても「最近の若いもんはなっとらん!」とか逆ギレしそうな気がする。そんなことも自分で調べられない人がもはや他人の質問に答えられるわけがない。そういうこともあって、今日1日はなんとなくイヤーな気分で過ごすことになった。

後でこのことを周囲に話したら、

「僕、選挙権が無いんでちゅー、と言えば良かったんや」

とある人から笑われた。そうだなあ。私の答えは真面目過ぎたとつくづく思う。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索