税務署へ

2014年6月3日 日常
郵便受けの中に茶封筒が入っていたことに気づいたのは、土曜日(5月31日)の夜10時ごろのことである。その右下には「上京税務署」と書かれていた。

「おかしいなあ。住民税の請求がくるのは来月じゃないか?」

冷静になってみると住民税の請求をしてくるのは「上京区役所」である。だが、この時期に茶色の封筒といえば自分の中では住民税しか頭にはなかった。

「一気に払える額じゃないしなあ・・・。半年ほどかけて期限までに払うしかないなあ」

と、まだ住民税の請求と思いながら封を開けてみると、なにやら見慣れない文言の書類が入っていた。

それは「上京税務署長」の名前で、

「所得税(及び復興特別所得税)の確定申告書の見直し・確認について」

というものであった。

前文は、

<税務行政につきましては、日頃からご協力いただきありがとうございます。
さて、過日ご提出していただいた平成25年分の所得税(及び復興特別所得税)の確定申告書について、下記の事項に関して、計算誤り又は記載漏れ等があるのではないかと考えられますので、お手元の申告書の控えなどにより、6月13日(金)までに見直し・確認をお願いします。>

となっている。これまで確定申告は3回しているが、こんな文書が届いたのは始めてだった。パッと読んでも内容は把握できないけれど、文書の下に「見直しをお願いしたい事項」というところがあって、そこに、

「社会保険料控除」

と書かれている。どうやら、支払った保険料についての記入に不備があったようだ。

パソコンの中に、確定申告の際に提出した書類のPDFデータが残っているので調べてみると、支払った社会保険料の金額が「0」になっている。完全にこちらの落ち度であった。

封筒の中には申告を修正するための書類も入っている。それだけなら「6月13日までのどっかで手続きをしようか」と思っただろうが、提出をすればいくばくかのお金が返還されるようだ。そこで本日仕事を向かう前の朝一番、午前8時半に開いてまもない上京税務署に入った。まだ忙しくもないためか、窓口には人がいないので、すいませーん!と奥にいる人を呼びつけて書類を見せたら、

「担当を呼びますので、おかけになってお待ちください」

と言われる。座って3分くらい待っていたら、書類にも記載されていた担当の方が出てきた。

「この書類をいただいたんですけど、保険料が書かれてなかったということですよね?」

と切り出したら、

「はい、そうですね」

と話はすぐに通じた。そして書類に私の印鑑と、戻るお金を振り込む口座の番号(ゆうちょ銀行)を書いて渡した。通常の確定申告と同様、振り込まれるまで1ヶ月から1ヶ月半かかるとのことだった。

思わぬところで収入が転がってくることになったが、考えてみればもともと春には受け取っているはずのお金である。果たして私は幸せなのか、それともそうでないのか。

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