「お引き取りください」などと言われないために
2015年11月20日 地域情報 コメント (1)木屋町のあるところに、いつの間にか立み飲み屋ができていた。大きな提灯が店の前にあるのが印象的で気になり、何かの機会があれば入ってみようと考えていた。
仕事が終わったある日、ふとその店を思い出して木屋町へ向かった。入り口はガラスの引き戸である。
手をかけて入ろうとした瞬間に、
「会員制」
という字が目に飛び込んだ。
会員制?立ち飲みで?
少々不思議に思ったけれど、こんなものはどうせハッタリだろうと確信して中に入ってみた。
お客は3人ほどいただろうか。奥には無愛想な感じの男性店員が一人、仁王立ちしていた。私が入ってきてもニコリともせず「いらっしゃいませ」の一言もない。
その代わりに言われたのが、
「あ、すいません・・・・ここ会員制で、知らない人は入れないんですよ」
とのことだった。
へ?本当に会員制なの?と、しばし呆然とした私に対して、
「お引き取りください」
と追い討ちをかけるように店主は言ってきた。
ネットでこの店について調べてみると、最初は「常連さん」と一緒でないと入れないシステムになっているらしい。「常連さんにゆっくり飲んでほしい」という店主の希望でそうしており、取材も断っているということも知った。
基本的にお店がどのような経営をするかは、そのお店の自由である。しかしながら、そのような「一見さんお断り」という方針を掲げるなら、別に大きな提灯や目立つ看板も要らないのではないだろうか。おそらく私のように何も知らず入ってしまう人も少なくないと想像される。
また、これは「大きなお世話」になるだろうが、本当に常連にゆっくり飲んでほしいのならば椅子を用意してあげれば良いのにと思ってしまう。なぜわざわざ回転を速める立ち飲み形式にしているのか。また店の前には雑誌の切り抜きのようなものも貼ってあった。これは店の宣伝にしか見えない。このようなチグハグな経営の仕方に、店主の虚栄心が透けて見えるような気がする。
お前はこの店に入れなくて悔しいからこんなことを書くのだろう、などと邪推する方もいるかもしれない。しかしこんな不快な経験をしておいてから晴れて入店できたとして「楽しい飲み食い」などできるはずがない。「お引き取りください」などと言われたのは生まれて初めてのことであり、これからも言われることはないだろう。
ついでに言っておくが、私はお店で「特別扱い」のような接客はして欲しいと思わない。静かに飲み食いできて、料理が支払い額以上の思いができれば何も言うことはない。それだけである。何を好んで「会員制」などの店に出入りする理由があるのだろう。
今回の件で苦い経験をさせてもらったが、これを契機に「会員制」などと掲げられた店はもう足を踏み入れないことに決めた。
それから、木屋町を歩いた時には「 HOPE」と書いた提灯には気をつけていただきたい。私のような嫌な思いをする人が一人でも減るために、画像も載せておく(お店にとっても、こうしたことをしてもらった方がありがたいだろう)。
コメント
店主、「まこと」っていうらしいけど、あんたは飲食やサービス業に向いてないだろう。うんこ食ってろ。