「Miitomo」って一体なんなのだろう
2016年3月25日 時事ニュースそれはTwitterだったかFacebookだったか覚えていないけれど、少し前に何やら「Nintendo」というロゴの入った広告が目に入った。かの任天堂だ。どうやらスマホのアプリらしい。任天堂が「Miitomo(みーとも)」という新しいサービスの提供を始めたのである(調べてみると今年の3月17日に始まった)。
詳細は事前によく調べなかったが、どうもSNSの類いのようだ。そして何となく登録してしまった。あの任天堂が満を持して提供するサービスだから、とファミコン世代の私は本能的に飛びついたというのが本当のところだろう。ただ私はインターネットも携帯電話も2ちゃんねるもmixiもTwitterもFacebookも後追いの人間だったので、新しいサービスやメディアに今回は乗っかってみたいという気持ちも強かったのである。
登録者は配信して3日後に100万人突破したという企業からの発表があったが、周囲で広まっている様子はない。私自身、直接知っている方で繋がっているのは一人だけだ。
ではそのサービスはといえば、「今のところは」と前置きしておくが、なんだかパッとしない印象だ。最初に自分の分身である「Mii」を作る。そしてサービスを開始すると、Miiがこちらにあれこれと質問をしてくる。それに対して返答する。基本的にはその繰り返しである。誰かと繋がると、繋がった人のMiiが自分のところにやってきて、またあれこれ質問してくる。これが100人とかになると大変そうである。
個人的にはザッといじってみて、
「なんだかアメーバみたい・・・」
とまず感じた。「このサービス、どこかで見たような・・・」という既視感がつきまとってくるのである。小学生の時にディスクシステムを付けたファミコンの電源を入れた時のワクワク感のようなものは全く湧いてこなかった。90年代前半くらいまでは世界の家庭ゲーム機を牛耳っていた任天堂も、携帯やソーシャルの世界では完全に後発隊ということか。
このように冷めた見方でこのアプリをいじっているうちに、Mittomoに対して強い疑問が出てきた。それは「このサービスで任天堂が一体何を狙っているのか?」という根本的な部分についてである。
例えばLINEの場合、最初は電話とメール機能を無料で提供するくらいだったが、しばらくしてゲームだのスタンプだのと内容をどんどん広げていき収益も上げていった。最初は無料サービスで利用者を囲い込み、それからしばらくしてあの手この手で商売をしていくという手法である。
これに対して、 Miitomoは今のところ収益を出せるような部分はほとんど見えてこない。課金できるところといえば、Miiに着せる衣装程度である。SNSの機能としても、繋がっている人のコメントに「イイね!」をしたりコメントをつけるくらいしかできない。個人情報をやり取りすることも可能なのか、またそれを禁止しているのか、そのあたりもなんだかよくわからない。
しかし任天堂はポケモンやマリオなどの人気キャラを大量に持っているので、それでガチャを作って売ろうと思えば簡単にできるだろう。ポケモンだったら恐ろしい利益が出せそうな気がする(当然ながら課金をめぐる問題も出てくるに違いないが)。だが、今のところはそんな気配は全くない。ただ自分や繋がっている人のMiiと半端なやり取りをするだけである。
果たしてMiitomoは任天堂の新しい戦略の一環となるのか、それとも失敗してその歴史に汚点を残すことになるか。その辺りはわからないが、個人的には適当に付き合っていこうと思ってはいる。
「Miitomo」の公式ページはこちら
https://miitomo.com/ja/
詳細は事前によく調べなかったが、どうもSNSの類いのようだ。そして何となく登録してしまった。あの任天堂が満を持して提供するサービスだから、とファミコン世代の私は本能的に飛びついたというのが本当のところだろう。ただ私はインターネットも携帯電話も2ちゃんねるもmixiもTwitterもFacebookも後追いの人間だったので、新しいサービスやメディアに今回は乗っかってみたいという気持ちも強かったのである。
登録者は配信して3日後に100万人突破したという企業からの発表があったが、周囲で広まっている様子はない。私自身、直接知っている方で繋がっているのは一人だけだ。
ではそのサービスはといえば、「今のところは」と前置きしておくが、なんだかパッとしない印象だ。最初に自分の分身である「Mii」を作る。そしてサービスを開始すると、Miiがこちらにあれこれと質問をしてくる。それに対して返答する。基本的にはその繰り返しである。誰かと繋がると、繋がった人のMiiが自分のところにやってきて、またあれこれ質問してくる。これが100人とかになると大変そうである。
個人的にはザッといじってみて、
「なんだかアメーバみたい・・・」
とまず感じた。「このサービス、どこかで見たような・・・」という既視感がつきまとってくるのである。小学生の時にディスクシステムを付けたファミコンの電源を入れた時のワクワク感のようなものは全く湧いてこなかった。90年代前半くらいまでは世界の家庭ゲーム機を牛耳っていた任天堂も、携帯やソーシャルの世界では完全に後発隊ということか。
このように冷めた見方でこのアプリをいじっているうちに、Mittomoに対して強い疑問が出てきた。それは「このサービスで任天堂が一体何を狙っているのか?」という根本的な部分についてである。
例えばLINEの場合、最初は電話とメール機能を無料で提供するくらいだったが、しばらくしてゲームだのスタンプだのと内容をどんどん広げていき収益も上げていった。最初は無料サービスで利用者を囲い込み、それからしばらくしてあの手この手で商売をしていくという手法である。
これに対して、 Miitomoは今のところ収益を出せるような部分はほとんど見えてこない。課金できるところといえば、Miiに着せる衣装程度である。SNSの機能としても、繋がっている人のコメントに「イイね!」をしたりコメントをつけるくらいしかできない。個人情報をやり取りすることも可能なのか、またそれを禁止しているのか、そのあたりもなんだかよくわからない。
しかし任天堂はポケモンやマリオなどの人気キャラを大量に持っているので、それでガチャを作って売ろうと思えば簡単にできるだろう。ポケモンだったら恐ろしい利益が出せそうな気がする(当然ながら課金をめぐる問題も出てくるに違いないが)。だが、今のところはそんな気配は全くない。ただ自分や繋がっている人のMiiと半端なやり取りをするだけである。
果たしてMiitomoは任天堂の新しい戦略の一環となるのか、それとも失敗してその歴史に汚点を残すことになるか。その辺りはわからないが、個人的には適当に付き合っていこうと思ってはいる。
「Miitomo」の公式ページはこちら
https://miitomo.com/ja/
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