いまの派遣先で、私の他にもう一人いる派遣社員がいろいろな面でアレなことを先日の日記で触れた。

もう一人の派遣社員について(2016年4月21日)
http://30771.diarynote.jp/201605202217289103/

その派遣社員が働き始めてもう2か月近くになると思うが、相変わらず作業する動きは遅いし、周囲にいるとなんだか異臭が漂ってくるのも同様である。それでも私の場合は彼と接する時間は極めて短い(10分もないかな)。悲惨なのは、彼を隣に乗せて京都市内を車で何時間も回っている職場のボスである。

「ダメだ・・・もう死ぬわ・・・」

と業務が終わって戻ってくるたびに愚痴をこぼすのが日常になっていた。ただでさえ働きぶりが悪いうえに何だかわからない臭いを発する派遣社員に対してボスのイライラもついに頂点に達した。

「もう派遣会社に言って人を代えてもらおう」

そう決めたと、職場の人を通じて情報を知った。同じ派遣の身分の人が切られるというのはなかなか嫌なものもあるが、まあ端から見ても仕方ないとは私も正直感じた。

私の場合は3ヶ月ごとに契約を更新しているから、もう一人も同様の形に決まっている。いま契約を打ち切りを決めればおそらく来月あたりで彼もいなくなる。そうすればボスもイライラから解放されるだろう。ただ、次にやってくる派遣社員がまともだという保証はどこにもないけれど。

少し前に「派遣切り」という言葉が浸透したが、有期雇用契約の人間なんて簡単に切れると多くの人は思っているかもしれない。しかし事はそう簡単に運ばないのだ。

ボスは「仕事ぶりが駄目」と「体臭が酷い」という2つの理由を派遣会社の担当者(私の担当でもある)に伝えて契約更新を止めたいと申し出たらしい。が、担当者はすんなりと受け入れなかったという。

「うーん・・・(派遣社員について)何か改善できる部分はありませんかねえ・・・」

とか何とか言って契約の更新を延長してもらおうという態度に出てきたのである。担当者としては同じ派遣社員で長く使ってもらった方が自分の業績も良くなるからだろう。

それから担当者はその派遣社員と個人面談を行う機会を得て、かの体臭について驚くべき情報を手に入れたのであった。

彼は「健康」という理由のために、毎日ニンニクのジュースだかを飲んでいるというのだ。

ニンニクを毎日・・・もう体臭の原因の十中八九はこれに違いない。しかし自分で自分の体臭を作っているというのは、呆れるというかもう後の言葉が続かない話である。

職場にいる社員の方も「健康のためといっても、青汁や牛乳とかじゃなくて、ニンニクを選ぶって・・・」と困惑した表情をしていた。

ただ、多くの人に説明は無用かと思うが、理由は何であれ「臭い」という理由だけで契約を破棄することはできないと担当者は言ってきた。確かに「あいつバカだし臭い!だから契約終了!」などと口走ったら人権問題に発展する可能性も出てくる気がする。

そして、具体的な事例(いつ、どこで、どんな問題が起きたか)をまとめたレポートを出すよう担当者から言われたらしい。このあたりの手続きは順当で必要な話ではあるが、派遣や契約社員だからといって現場の長のレベルではたやすく切れるわけでもないのである。

今回の件で一番の被害者となっているボスは、仕事が落ち着いた夜の空いた時間を利用してレポートを打っているらしい。

聞くところによれば、

「これまでの人生で、一番悩んでいる」

という。

たしかに理不尽なことが続いたが、レポートが完成して晴れて派遣切りが成立することになるか。同じ部署にいる人間としては興味がつきない。

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