いつの頃から始めたのかわからないが、出勤をする2時間前に目覚ましを設定するようになった。ある時期は午前5時に部屋を出なければならない日が続いたこともあるけれど、その時は午前3時に目を覚ましていた。いまは平日の場合8時半に出れば間に合うので6時半に起きている。

この話を周囲にすると、けっこう驚く人がいる。そして、

「どうしてそんなことするの?30分前に起きればいいんじゃないの?」

と怪訝な顔をされることもしばしばだ。別に女性のように化粧とか時間のかかる準備をするわけでもないのだから、パッと起きられるならば30分もあれば身支度や食事は済ませられるかもしれない。

だが、その「パッと起き」ることが自分にはできないのだ。生まれつき血圧が低く、社会に出る前は上の血圧が100を切るほどだった。会社勤めをするようになって標準な数値に近づいていったが、朝起きるのが苦痛なのはまったく変わらない。「清々しい朝」などとというものは自分の辞書には存在しないようである。

先日、バイト先で仲の良い人たちと焼肉「ワンカルビ」へ行った。久しぶりの食べ放題だったためかペースをうまく考えることができず、最後は水も飲めなくなるほどお腹がパンパンになって死にそうな思いがした。その時に腹を殴られようものなら、間違いなく吐いていただろう。店を出る時に焼肉の匂いが鼻に入った時はウッと気分が悪くなった。

なんとか部屋に戻ったものの、食後1時間を過ぎてもまだ腹の中は落ち着かなかった。もうこれは時間との勝負だと思いながら、横になって眠った。それから再び目を覚ましたのは、午前4時半あたりだった。気がつけば消化も進んでお腹もすっかり落ち着いていた。ああ良かった、とホッとしてまた眠りにつく。

しかし、ここで目覚ましをセットしていなかったのがまずかった。次に目が覚めて携帯の画面を見ると、デジタルは午前9時を過ぎていた。


ま・ず・い。


始業が9時半だから、身支度をしても20分しか時間がない。自転車ではもう絶対に間に合わない。長年の経験ですぐにそれは判断できた。しかし、それでもあまり慌てることはなかった。そのまま今出川通まで走り、タクシーを捕まえる。結果として9時27分、始業の3分前に派遣先に到着することができた。


実は自分はこういう「自転車では間に合わないが、タクシーを使えばなんとか・・・」という場面はけっこう出くわしている。前の派遣先は午前7時が始業時間だったが、その時に遅刻しかかった場合も同じようにギリギリに着くことができた。

私は目覚めが悪いことに加えて、「二度寝」をすることが多い(というか、ほとんど毎日そんな感じな気がする)。目覚まし時計のアラームでいったん目を覚ましても、起き上がらずに10分20分と過ごしているうちにまた寝てしまうとい具合だ。それでも、また1時間ほどで自然とまた起きるから、結果として遅刻という事態は防げているわけである。

そういうわけで、私が仕事を出るの2時間前に目覚ましを設定しているのは、自分自身の生活習慣に合致し、なおかつ寝坊や遅刻という最悪な事態を防ぐための予防線を張っているからなのだ。誰かが起こしてくれるような存在がいない限り、このような生活はずっと続くだろう。誰も守ってくれないのだから、自分の身は自分で守らなければならないというわけだ。別に意味もなく早起き(実際はちゃんと起きてるわけでもないが)しているわけではないのだ、と言いたい。

しかしながら、着替えもできずヒゲも剃れず、コンタクトを片方で(焦って両方つけられなかった)、靴下も履かないまま(これは本当に苦痛だった)仕事をしたのは、本当に気持ちの悪い1日だった。タクシー代1550円も余計で痛い出費である。

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