ここ数年、買うCDの数はグッと減ってしまった。再発CDを含めても、今年はたぶん30枚も買っていないだろう。その代わりライブにはよく行くようになったので、音楽に投資している額の大きさはずっと変わっていないはずである。

少なくなったといっても、それなりに印象に残ったCDもあるわけで、05年も終わるわけだしこの1年を少しは振り返ってみたい。まずは、再発CDから1枚を紹介する。

「紙ジャケ」「リマスタ−」「初CD化」などという触れ込みとともに最近は新作よりも再発CDの方に目を奪われることが多い。ここで挙げているフリクション(Friction)のライブ音源も、四半世紀の時を超えてCDで蘇ったものだ。

79年12月、京都磔磔にてカセットで録音された音源で、ただでさえ作品が少ないフリクションのその生々しい姿を伝える貴重な記録である。出荷日にすぐ買って聴いたけれど、期待した通りのとんでもないテンションの高い演奏が全編に詰まっている。

パンク、ニュー・ウェーブ、ノー・ウェーブ、東京ロッカーズ・・・彼らを語る時にいろいろな言葉が出てくるけれど、とりあえず聴いてみなければ始まらない。少しでも彼らに興味が持っているならば、すぐに手に入るこの作品を、市場に流通しているうちに買ってほしい。
昨日は祝日出勤、そして明日の日曜日も出勤なので、今日は休みにした。まず、JEUGIA三条本店でCDを買った。

佐野元春「No Damage」(83年)
佐野元春「HEARTLAND」(88年)

いずれも、こないだ再発された8枚のアルバムから。いろいろ迷ったあげく、ベスト・アルバムの「No Damage」とライブ・アルバム「HEARTLAND」をとりあえず買った。残りの6枚のオリジナル・アルバムをどうするかは、まだ決めていない。

そのまま市内をブラブラして、スーパーでラム肉とパックの寿司を買って部屋に戻る。例年と同じくさびしいクリスマスイブだなと思っていたら、佐川急便より荷物が届く。そう、渡辺美里のDVDだ。いつ届くかと思っていたら、イブの今日に到着したのである。

年末年始にこのDVDを全て観るつもりだが、せっかくだから1枚目の映像だけ観ることにした。それは1回目の西武球場におけるライブで、86年の時のものである。実に20年前までさかのぼるが初めて観る映像ばかりで、自分でも驚くほど感動してしまった。特に20歳の美里が歌う”Growin’ Up”の勢いはものすごかった。この辺の感想は年末年始の日記で書けたらと思っているけれど企画倒れに終わる可能性も否定できない。

ともかく、クリスマスイブにこのDVDを観ることができたのはなんだか嬉しかった。

iPodに異変?

2005年12月23日
祝日であるが、今日も早くから仕事で部屋にでた。多少は雪もとけたので自転車で会社に向かう。自転車に乗る時はiPodでいつも何か音楽を聴いているけれど、部屋を出て5分くらいで突然音が途切れた。iPodを確認すると、バッテリーが切れている表示が出ている。

これはおかしい。充電を一晩つづけていたのだから、電池が切れるということはない。もしかしたら、電池の調子が悪くなってきたのだろうか。まだ1年も使っていないのだが。

1時間遅れのバス

2005年12月22日
目が覚めたら、ここ最近ずっと寒いが、いちだんと厳しい寒さである。ようやく布団からぬけだして外を見ると、やはり一面が真っ白になっていて、さらに雪は降り続く。これは自転車では無理だと思い、歩いてバス停まで向かう。しかし、どんどん降っていく雪を見ているうちに、これはバスも遅れてくると直感した。そこで、地下鉄まで歩いて出勤した。おかげで遅刻することもなく会社に着くことができた。

あとで聞いた話では、朝のバスは1時間遅れていたという。それに乗っていたら、思いっきり遅刻していただろう。
HMVからメールが届く。それは、ついに発売された渡辺美里の9枚組DVDボックス「スタジアム伝説 forever 1986−2005 BORN FINAL 」が発送されたことを伝えるものだった。HMVで予約すれば2万円ほどする商品が2割引きになるということで注文をした。しかし、いつ注文したかはもう覚えていない。最後のスタジアムが終わった直後でネットで予約したから、もう8月の時の話である。

メールの内容を見ると「代金引換」という文字に面食らってしまった。とっくの昔に支払いは終わっていると自分の中で思い込んでいたからである。しかし考えてみれば、商品もまだ届いていないのにお金を払う道理も無いか。

ともかく、現金1万6000円ほど持っていないと商品を受け取ることはできないので、ちゃんと用意しておこう。
佐野元春の旧作アルバムが紙ジャケットで発売されるというのを知ったのは、たしかイープラスからのメールだったと記憶している。その時は、へえと思うだけであまり買いたいとは思わなかった。佐野のことは大好きだが渡辺美里やBONNIE PINKほどには思い入れは無いので、紙ジャケットになったくらいでは買う気になれなかったのである。

しかしアルバム発売直前になったので佐野の公式サイトをなんとなく見たのがまずかった。アルバムはリマスター盤だという知ってしまったのだ。つまり、音質が良くなっているのである。

http://www.moto.co.jp/remaster/

これにはかなり動揺した。すべてのアルバムが欲しくなってしまったのである。しかし再発される作品は合わせて8枚もある。すべて買ったら2万円は吹っ飛んでしまう。予算が無いわけでもないが、やはり迷ってしまう。

アルバムは明日発売される。
昨日につづき今日も朝から寒かった。夜もかなり冷え込みそうだ。そんな状態にもかかわらず、仕事が終わってすぐ大阪へ向かった。昨年もあった渡辺美里のディナーショーを観るためである。

大阪といっても梅田とか難波とかいった、交通の便のいいところとは違う。会場は大阪南港にある「ハイアット・リージェンシー・オーサカ」というホテルで、行きも帰りもけっこう大変だった。

行きは梅田駅からの無料送迎バスでホテルへと思った。バス乗り場に着いたのが午後6時35分で、次に来るのが7時となっている。10分くらい待てばくるかとずっと待っていたが、まったくやって来ない。けっきょくバスが乗り場にきたのは定時どおりだった。25分も寒空の下に立ち、すっかり体は冷えきってしまった。

そこから高速道路を経由して30分乗ってホテルに到着した。すでに食事などが始まっていたので、急いで宴会場まで上がった。そのまま8時40分にライブで、終演はなんと10時50分ごろである。13年ぶりに聴いた曲もあったけれど、そんな余韻にひたている暇はない。これは京都に帰れないとその時は思った。

ただ、とりあえず梅田までは急いでみようとホテルからまず地下鉄「コスモスクエア前」まで走って、本町で乗り継いで梅田の改札口に入ったのは、11時34分である。阪急快速急行の最終電車になんとか間に合う。

しかし、会場でスパークリングワイン、赤ワイン、白ワイン、ビール、ウイスキーの水割り、をそれぞれ1杯飲んでいたにもかかわらず思い切り走ったので、電車の中に入ったとたん汗がドッと吹き出して気分が悪くなった。

ともかく四条烏丸に着いて、そこから会社の駐輪場まで歩き自転車で部屋まで戻った。寒いことは寒いけれど、昨日よりはずいぶん寒さは和らいだと感じがする。

前代未聞

2005年12月18日
午前4時に起きて滋賀に出かける準備をする。外を見ると、ひと晩ですっかり雪景色となっていた。京都市内でもこの状況なのだから、滋賀の山奥はどうなっているのか。ともかく6時18分、京都駅から野洲市へ向かう電車に乗る。

南草津を通過したころに携帯に連絡があり、催しは中止ということを知る。しかしそのまま野洲駅に着いて、今日の催しは中止ですという張り紙を持って3時間ほど改札口の前に立ち、10時50分の姫路行きの電車で京都に帰った。

昼を過ぎるころには京都市内の雪はほぼ溶けてなくなっていた。しかし、ものすごく寒い。外を出る気力も無いのでずっと布団にくるまっていた。明日もこの寒さが続くらしい。
今日と明日は山奥へ出勤する。低気圧の関係で日本海側は、12月としては記録的な大雪が降っているという。滋賀も明日は雪が降ることはほぼ確実である。

午前中は晴天だったが、昼を過ぎるころから太陽がかくれて空模様も怪しくなってきた。なにしろ雲の様子がおかしい。大きいし形もいびつな雲が上空にたくさん浮かんでいる。遠くの山はかすんでいて見えない。どうやら向こう側は雪がふぶいているようだ。

明日はどうなるのだろう。
DVD「パペットマペット単独ライブ〜演義〜」(ポニーキャニオン)
■収録内容
・オープニング
・ジャパペットうしだのテレビショッピング
・映像ショートコント(誕生日/受験/かくれんぼ/てるてるぼうず/紹介/カメラは見た)
・緑
・まんが
・世界蛙選手権
・ベストショートコント集(1位 うた〜3分クッキング/2位 年貢/3位 同窓会/4位 ブロッコリ(自慢)/5位 声変わり/6位 逮捕/7位 サウナ/8位 くび/9位 愉快痛快/10位 内骨粉バニラ味(CM))
・パペマペクエスト
・エンディング
・アンコール(ショートコント)

今年の9月17日にお台場「studio DREAM MAKER」でおこなわれた「パペットマペット単独ライブ〜演義〜」の模様をおさめたDVDである。アマゾンのサイトで購入する。

ライブの中心になっているのは「ジャパペットうしだのテレビショッピング」「緑」「世界蛙選手権」「パペマペクエスト」といった15分以上にわたる長めのコントで、どちらかといえば演劇に近い形式のものである。それで「演義」というタイトルをつけたのだろう。その合間にネットで投票した「ベストショートコント集」を披露したり、スライドショーのアニメなどが挿入されたりしている。

彼ら(彼?)のコントをテレビで観ている人だったらわかるが、ドッと笑えるような場面はない。ライブ会場に来たお客の反応も、お笑いのライブと考えればかなり静かめだ(「世界蛙選手権」というコントの中で、一度だけものすごく受けた場面はあるけれど、これはDVDを観た人だけのお楽しみである)。大笑いしたい人におすすめはできない。

ただ、いまやテレビでは放映できないネタ(内骨粉バニラ味(CM)とか)を披露している。そういうものが観られるのはDVDならではなので、その辺は貴重である。

私のようなウシやカエルに愛着のある人向きの作品だろう。

さらに負担増

2005年12月15日
朝、「おはよう朝日です」を見ていたら、定率減税の廃止がいよいよ実施されるというニュースがでていた。

定率減税とは、本来払うべき納税額から所得税を20%(上限25万円)、住民税を15%(同4万円)差し引くというものだ。それが06年からは減税幅を半減し、07年では全廃となってしまう。年間で最大29万円の負担増となるのだ。昨日のコンタクトレンズに続き、本当に頭にくるニュースばかりである。

定率減税は、小渕内閣の時の99年に景気対策の一環で「恒久的」という触れ込みで導入された。「恒久的」とは永遠に続くという意味である。それが、「景気が上がっている」とか「自己責任の時代だ」とかいうような不可解な理由であっさり無くなってしまうのだから、政治家なんてものは信用するものではない。

社会保険料も上がっていき、そろそろ消費税アップも目の前というところだろうか。
部屋に戻ってパソコンを立ち上げたら、目に飛び込んできたのがこのニュースである。コンタクトレンズ使用者の定期検査は初診を除いて自己負担になるというのである。しかも、実施は来年度からである。いつの間にこんなことに、という感じだ。

コンタクトレンズを追加購入する時は定期検診を受けなければならない。私の場合は半年ごとに買うので、年に2回受診することになる。そうなると負担増はいくらくらいだろうか。いくらになっても、低所得層にとっては大きい出費には違いない。

「たばこを吸っている人が『肺がんになるのではないか』と検査を受けても、保険が適用されないのと同じだ」(医療課)というのが厚生省の説明らしい。

たばこを吸う人が必ずしも肺がんになるわけではない。しかし、コンタクトを付けている人の目は確実に衰える。別に私だってコンタクトを買うのにいちいち検診なんてしたくないけれど、そう納得して受けているのである。この違いを無視したような厚生省の説明(にもなんにもなっていないが)は見当違いとしかいえない。

それならば、いっそのこと定期検診の受診も自己判断にしてもらえないだろうか。そうしたら、私は年1回だけ受けることにするから。

ガラガラ

2005年12月13日
午前中、仕事の用事で滋賀県に行っていた。昼間、京都駅地下で食事をとったあと、CDショップで中島美嘉のDVDとかベスト・アルバムと買って1万円ほど使ったら、抽選券を3枚もらった。3150円ごとに1枚もらえるという。

せっかくだから抽選会場に行ってガラガラを回そうとした。私の前にはおばさんが回そうとしている。店員は「では、28回ですね」って、え?28回ということは3150円の28倍ということで、おばさん、地下街で10万円ちかくも何を買ったんですか。

ちなみに私は3回ガラガラを回して、ポケット・ティッシュを3個もらった。
中島美嘉のベスト・アルバムがすさまじく売れているという。しかし自分にはとても買う気が起こらない。いや買うとしても、ファンだし売り上げに貢献しよう、とかいうような理由しか出てこない。

この12日の時点では買っていなかったけれど、買う前も買った後も印象は変わっていないので、ここに感想を書きたい。

まず、収録曲目をみてほしい。それでこの作品の価値を判断する材料は十分ではないだろうか。


1.AMAZING GRACE (05)
2.STARS (new vocal ’05)
3.CRESCENT MOON
4.WILL
5.RESISTANCE
6.愛してる
7.Love Addict
8.FIND THE WAY
9.雪の華
10.SEVEN
11.朧月夜 ̄祈り
12.LEGEND(Main)
13.桜色舞うころ
14.GLAMOROUS SKY


中島美嘉はこれまで「TRUE」(02年)、「LOVE」(03年)、「MUSIC」(05年)と3枚のアルバムを発表している。そこから時代順に収録されている。さらに今年「NANA starring MIKA NAKASHIMA 」名義で大ヒットした”GLAMOROUS SKY”が最後に入っている。あと、”AMAZING GRACE ””STARS”が再録されているのが特徴だろうか。

はっきり言って、オリジナル・アルバム3枚と”GLAMOROUS SKY”のシングルを持っている人間には持つほとんど価値の無い作品である。収録もほとんどシングル・カットされた曲ばかりで、あまり考えて選曲されたようには思えない。曲順ももう少し工夫してほしかった。オリジナル・アルバムやライブやDVDで垣間みられたような周到な計算が感じられないのだ。

だいたい3枚しかアルバムを出していないのにベスト・アルバムを出すことじたい個人的には早すぎる気がする。まるで契約が切られたアーティストのような処遇ではないか。

とりあえず代表曲は聴けるので彼女を知らない人は買ってもいいかな、という程度のアルバムである。資金に余裕のある人はオリジナル・アルバムを揃えてほしい。たった3枚しか出していないのだから。

唄い屋の夜

2005年12月10日
久しぶりにteentrash関連の話を。TOSHi君がプロデュースするライブがあるとのことで、心斎橋まで行った。タイトルは「TOSHi PRODUCE NiGHT『唄い屋の夜』」というもので、

FUTOSHI TAKAGI(HATE HONEY)×YANA(ex:ZEPPET STORE)×石川剛(ex:drug store cowboy)

をメインにTOSHi君を含めて合わせて4組が演奏した。

何も知識がないが、teentrashというバンド名はHATE HONEYの曲名をもじったものらしい。それほど思い入れのあるバンドのミュージシャンを、自分の企画するイベントに呼んで演奏してもらうというのはどんな心境なのだろう。TOHSi君にはけっこう感慨深いものがあったのではないだろうか。

こないだ、堂島孝平がファンを公言している佐野元春とのジョイント・ツアーを神戸で観たけれど、堂島も佐野もバックのミュージシャンも実に楽しそうな雰囲気だった。楽器の演奏などできない自分にとって、こういう光景は実にうらやましい。今日の一夜もそんな感じだった。

また、高木フトシの歌を初めて聴いたけれど、TOSHi君のルーツを見た感じがしたのも個人的な収穫である。

ちなみにteentrashは29日に京都でライブをおこなう。詳細は公式サイトを見てほしい。

http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=teentrash
ファンクラブより渡辺美里のディナーショーのチケットが届く。今年の最後に観るライブだ。

チケットの他に座席図が入っていたが、これを見て驚いた。テーブの数が去年の倍はあるのだ。「ぴあ」のサイトを見るかぎりチケットの売れ行きも良いみたいで、この調子だと年末恒例の行事となっていくのだろうか。

しかし、一抹の不安がある。今回の大阪公演の会場である「ハイアット・リージェンシー・オーサカ」は南港に位置しているのだ。梅田駅からだと専用バスで30分である。ライブが始まるのが8時40分だから、その日のうちに京都に戻るのはけっこう大変な気がする。

去年は8時開演で1時間50分ほどライブをしてくれたが、おそらく今回はずっと短いのは明らかだ。個人的には時間よりもライブの中身が重要であるが、それでも1時間半くらいはしてほしい。しかし、そうなると帰りの時間が・・・。なかなか難しい。
今日の「スーパーモーニング」の冒頭でかかった「今日の名曲」はジョン・レノンの”イマジン”だった。”イマジン”がかかった時に、ああ今日が彼の命日だったのかと気づいた。

亡くなった当時のことは人から聞いた話でしか知らない。1980年といえば、自分は4歳だったのだから。というわけで、ビートルズもジョン・レノンも特に思い入れがないのが正直なところである。それにしても、ジョンが亡くなってからでさえ25年も経ってしまったのである。せっかくなので今日はアルバム「イマジン」を引っ張り出して部屋でかけて聴いた。

懐かしい名前が2組

2005年12月7日
bounceのサイトを見たら、来年ドナルド・フェイゲンが13年ぶりに新作を出すというニュースが載っていた。確かに前作の「Kamakiriad」(93年)は私が高校2年の時である。この「Kamakiriad」もその前作「ナイトフライ」(81年)から12年ぶりのアルバムだったが。

そしてCDジャーナルのサイトを覗いたら、なんとスロッビング・グリスルが25年ぶりに新作を出すというニュースも載っている。あまり知っている人はいないだろうし少し説明すれば、パンクやニュー・ウェーブの吹き荒れる時代に「インダストリアル」という概念を提示して独自の先鋭的な活動をおこない、後進のアーティストに多大な影響を与えたグループだ。

ドナルド・フェイゲンの新作はおそらく買うだろう。しかし、スロッビング・グリスルは・・・「20 jazz funk greats」などの作品を聴いたことはあるけれど、凄いとも刺激的とも思ったこともないし、ちょっと手を出しそうもない。彼らに対して敬意は持っているんだけどね。

串揚げ

2005年12月6日
目覚まし時計の調子が悪く、今朝は定時に鳴らなかった。会社に間に合う時間に自然と目が覚めていたので良かったけれど、この目覚ましは何年も使いつづけているしそろそろ買い替える必要があるかもしれない。

昨日から悩ませる事態が自分にあったけれど、なんとか解決することができた。ホッとして気分が良かったので、久しぶり(といっても1週間ぶりくらいだけど)にお酒を飲んだ。行った場所は串揚げの店、25種類をドッと出してくるコースを食べた。思い出すものを列挙すると、

肉類:牛肉、豚肉、バラ肉の煮込み
魚介類:ハモ、イワシ、アジ、貝柱、イカ、カキ、エビ
野菜類:アスパラガス、トマト、山芋、里芋、リンゴ、舞茸、マッシュルーム、レンコン
その他:ウズラの卵、パン、チーズ、おでん、生麩、もち

これで、24種類である。あと1種類はどうしても思い出せない。こんな串揚げはあるのかと思うような食材もあるけれど、実際に出てくるのである。そしてどれもが美味しい。個人的には、里芋の煮たもの、おでん(コンニャクと大根)、パン(チーズや貝柱を混ぜている。ちょっと説明しづらい)などの変わったものが特に印象に残った。珍しく行って満足した店である。

戦争請負会社

2005年12月5日 読書
ISBN:4140810106 単行本 山崎 淳 日本放送出版協会 2004/12 ¥2,625

民間企業が戦争に関わっているというのを知ったのが、いつだったかは思い出せない。この本は、国家の軍事業務を代行する「軍事請負企業」を追いかけたものである。

国家総動員法などという法律がかつてあったこの国にいると、国家の一大事である戦争を民間に託すという行為じたい想像もつかないかもしれない。しかし冷戦終結以来、軍事の民営化は世界的な傾向であり、それが広がっていく一方なのが現実だ。

たとえば、イギリス海軍は最新の原子力潜水艦の運用と整備の仕方を民間企業から教えてもらっている。軍事大国と思われているアメリカでさえ、ペンタゴン(アメリカ国防総省)は国外の軍事援助の大部分を外部化してしまったし、イラクにおける一連の軍事作戦は民間企業の援助なしには成り立たなかったほどである。

略して「PMF」と呼ばれるこうした企業が台頭してきた要因はさまざまであるが、冷戦が終わったために世界が不安定になったこと、余剰になった元兵士や兵器が世界に拡散してしまったことなどが指摘されている。米ソの対立が無くなってしまってから、不安定な地域に大国は自国の軍隊を送らなくなってしまった。その隙間を突いてきたのがPMFなのである。

PMFはもちろん民間企業だ。売っているものが、戦闘作戦、戦略計画、情報収集、危険評価、作戦支援などでありながら、法人であることに変わりはない。軍隊の一部でもなんでもなく、PMFは軍の命令系統や軍法から外れた存在である。にもかかわらず、先のイギリスやアメリカのように、国家の中枢を揺るがすようなところで活動をしている。こうしたPMFに対して筆者は「外注化と民営化の二十一世紀の変種」と表現している。

この本を読んでいると、二十一世紀というのはどの時代とも比較できないようなところに突入しているのが実感できる。公と民、軍人と文民、戦闘行為と非戦闘行為、あらゆるものの境界があいまいになっているのである。現代はどのような時代なのかを感じたい人にはぜひ読んでほしい。

< 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 >

 

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索