これが生のteentrashだ

2007年12月16日
今日は仕事で滋賀県の野洲まで行った。ただ野洲へ行くだけならばどうってことはない。しかし朝の7時まで着かなければならないため、いきおい4時には起きていた。

それはともかく、午後4時に仕事を終えて京都に戻るところを、そのまま大阪は道頓堀まで向かう。今日は、私の知人であるTOSHi君率いるバンド、teentrashがライブをするためだ。

実はこのteentrash、12月10日に公式としては初めてCD「This is life style」(5曲入りミニ・アルバム)を作ったのだ。アマゾンでも買うことができる。

http://www.amazon.co.jp/This-life-style-Teentrash/dp/B000Z2EEPK/ref=pd_bbs_sr_1?ie=UTF8&;;;s=music&qid=1198668923&sr=8-1

そして、今日は発売してから初めてのライブということで、CDを買うためにライブを観に行った。ちょうどデジカメを持ってきていたし、1曲だけ録画して「You Tube」にアップしてみた。もし興味があるならば観ていただきたい。

http://jp.youtube.com/watch?v=AIlI1nHeW-8

ちょっと手ブレがあるし、途中で観客が横切ってもいるが、それはご愛嬌ということで。
バンダイナムコグループのメガハウスという会社が、茨城県の「勝田」や千葉県の「本銚子」といった縁起の良い駅名の携帯ストラップ「駅名合格祈願ストラップ」を発売するという。受験シーズンに合わせた商品ということだが、このニュースを見て自分が大学受験をしていた頃を思い出した。

私は大学受験を1度失敗している。最初の年(95年)は勉強していなくて受かる見込みなど全くない。運良くどこかに引っ掛かってくれれば、などという気持ちでいっぱいだった。受験会場でもCDウォークマンで大好きな渡辺美里の曲を聴いたり、ライブ会場で買ったグッズを身につけてたりしていたと思う。とにかく何かにすがりたかったのだろう。

また、受験したのは2月の札幌である。その時期はあの有名な「札幌雪祭り」が開催している。会場もすぐ近くだった。でも足を運ばなかった。なぜかといえば、受験生が雪祭りを見れば落ちるというジンクスが頭にあったからである。いまにして思えば、それは受験に失敗した人間が流したデマだと思う(ホワイトイルミネーションをカップルが観ると別れる、というのもある)。しかし当時の私はそんなものまで信じていたのである。

その後、浪人した私はそのまま札幌で1年間すごし、次の年(96年)の2月に再び受験することになる。それなりに勉強をしたので、まあどこかの大学には行くだろうというくらいの余裕はあった。縁起をかつぐこともなく、試験会場を出た後で雪祭りを観た時もある。受験結果は言うまでもないだろう。

縁起をかついだりジンクスを気にする人たちの心情は理解できないわけではない。しかしそのような行為は気休め以上のものはないのではないか。あの2度目の受験の頃からは私は縁起をかつぐような真似をしていない。
今朝「おはよう朝日です」(朝日放送)で、麒麟の田村裕が書いた自伝「ホームレス中学生」を映画化するというニュースが話題になった。

しかし、そのとばっちりを受けたのが同じ田村性の「たむらけんじ」だった。司会の宮根誠司に、たむけんの本(「たむらけんじの東京で売れてる芸人 犬に噛まれろ!!」)は売れてるの?と訊かれると、

「ぜんぜん売れてないよ」

と力の無い返事をしていた。

寂しかったな、私も。
振り返ってみれば今年も渡辺美里のライブはけっこう観た。列挙すると、

1月27日、東京・天王洲銀河劇場:詩の朗読会「言の葉コンサート」
3月11日、東京国際フォーラムCホール:谷村新司の「ココロの学校」のゲスト出演
5月19日、奈良・薬師寺:Present Tree Live
7月29日、横浜みなとみらい・新港埠頭特設ステージ横浜ライブ:恒例の野外ライブ
8月18日、熊本城・奉行丸特設ステージ:これも野外ライブ
11月24日、神戸国際会館こくさいホール:「ココロ銀河ツアー」

そして本日のNHK大阪ライブを入れると7本になった。BONNIE PINKでも3本だから数では突出している。1月の詩の朗読会や「ココロの学校」など意味不明な内容もあったものの、7月のライブは奇跡的なほど良かったし、こないだの神戸公演もそれに次ぐ素晴らしいものだった。突出した内容を2度観られたのだから、今年の美里は良かった方だと言いたい。

そして今回のNHK大阪ホールは私にとって今年最後のライブである。果たして有終の美を飾れるかどうか。そんなことを思いながらの開演だ。

内容は基本的にこないだの神戸と変更はない。唯一変わってくる5曲目は“BELIEVE”になった。冬のこの時期だからということだろうが、無難な選曲になってしまった感がある。神戸のみで披露された“Boys Cried ”は貴重であったというしかない。

そして今回のツアー恒例の、カードをお客が引いて曲を選ぶコーナーでは、なんと曲名をあらかじめ見せる方法になった。今日のカードは、

小指
Blue Butterfly
Heart Of Gold
風待草〜かぜまちぐさ〜
truth
I wish

この曲名を見た時にはかなり失望する。他の会場ではあった“Kick Off”のカードが入ってなかったからだ。この曲を聴ける可能性がこの瞬間に断たれてしまう。結局、美里が指名した最前列の女性は“I wish”を選ぶ。この6曲の中でとなれば妥当な選択には違いない。

それにしても、このカードで曲を選ぶコーナーだが、わざわざ客席に選ばせるような類の曲だろうか。見れば、“I wish”以外は全て21世紀に出た曲ばかりである。彼女が本当に歌いたければ、わざわざコーナーなど設けずに通常のセット・リストに組み込めば良いと思うのだが。このあたりに表現者と受け手との超え難い断絶を感じてしまう。

全体の選曲についても疑問がある。今回のライブの曲目を見ると「ココロ銀河」の収録曲ばかりで、「ソレイユ」(01年)、「ORANGE」(03年)、「Blue Butterfly」(04年)、「Sing And Roses」(05年)など最近のアルバムの曲がまったく入っていないのだ。振り返ってみると最近のツアーはいつもこんな感じだ。新作の曲は今回限りで、次のツアーには全く演奏されない。なんだか使い捨ての気がしてあまりに悲しい。

この10年ほどで発表された曲では“サンキュ”くらいしかファンに定着していない気がするが、彼女にしても曲を根付かせようとする意識が高いと思えない。ならば新作など出さず80年代から90年代前半の曲ばかり歌ったらどうだろう。長年のファンだったらその方がずっと喜ぶに決まっている。それに新規のファンなどほとんど開拓されてないわけだし。

年内最後のライブでなんだか厳しいことを言った気がする。別に内容が悪かったわけではない。ただ神戸公演があまりに良かったため大阪ではアラが見えてしまったというのが正直なところである。また選曲に関する不満というのは常にくすぶっているため、たまたまここで噴出したと理解してもらえればと思う。

今年はこれで終わりだが、来年はもう元日にC.Cレモンホールでライブがある。08年を占う意味でもけっこう重要な意味をもつのではないだろうか。大きな期待は抱かないように注意しながら、彼女の行く末を追いかけていきたい。最後に演奏曲目を記す。

【演奏曲目】
(1)その手をつないで
(2)KISS& CRY
(3)サマータイム ブルース
(4)青い鳥
(5)BELIEVE
(6)私のカルテ
(7)LOVE IS HERE
(8)I wish
(9)熱情
(10)また、明日
(11)Cosmic Girl
(12)パイナップル ロマンス
(13)ムーンライト ダンス
(14)ココロ銀河
(15)10years

〈アンコール〉
(16)Long Night
(17)とびだせ青春
(18)My Revolution
(19)eyes
近所のコンビニへフラッと立ち寄ったら、週刊誌「Friday」の表紙にとても気になる見出しがあった。

【独占入手!】ニッポンのテレビ界を席巻する人気者を丸裸にする
お笑い芸人《BEST》50組「CM&出演料」極秘リスト


というものだ。

内容は題名の通り、お笑い芸人のCMギャラおよびテレビ出演料が、推定ではあるものの、ズラッと載せている。

確か「クイズ!紳助くん」(朝日放送)だったと記憶しているが、ゲストに出ていた麒麟がギャラについて、みんなが想像しているよりケタが1つ違う、というようなことを言っていたのを思い出す。ちなみに、その時いっしょに出ていた「たむらけんじ」が、自分が最初に出たテレビのギャラが1万円だったと付け加え、周囲は思いっきり引いていた。

しかし、このFridayの記事を読むと麒麟の発言は実感できるのではないだろうか。テレビの出演料はビートたけしや明石家さんまといった大御所でも上限が200万円、いま引っ張りだこの芸人でも50万前後で、それを事務所に持っていかれて税金が引かれたら、本人に残る額はそれほどでもないだろう。ちなみに知名度のない若手芸人は、たむけんが言ったように、5千とか1万円とかの程度であるらしい。

それでも売れっ子になれば、仕事の数をこなしていくと収入もそれなりにはなるだろう。だがその一方で、マスコミには連日のように追い回されるし、見栄などでお金を使わざるを得ない場合も色々な機会で出てくるといった多くのデメリットも付きまとう。私だったら、たとえ実力や運が味方してもしたいという気持ちにはなれない。

好きでないとできない職業なんだろうな、と平凡な結論がでてきたが、芸人の現実が垣間見えてくるようなこのFridayの特集は良い企画だと言いたい。
小島よしおの決め台詞「そんなの関係ねぇ!」が今年の流行語大賞でトップ10入りした。その関係の記事をネットで検索しているうちにサンケイスポーツの興味深い文章にぶつかる。


トレードマークの海パンは、同タイプのものが売り切れ続出。今年の忘年会では、あちこちでオッパッピー社員の姿が見られそうだ。


なるほど、今年の忘年会のネタにするために海パンを買うのか。私自身はそんなぶっ壊れた内容の宴会を経験したことがない。しかし会社によってはギター侍社員やマツケンサンバ社員、もしくはレイザーラモーンHG社員が出てきたところもあるのだろう。

それにしても「オッパッピー社員」というのは凄い名前だ。そんな社員を観たいような、観たくないような・・・。私は遭遇する機会はなさそうなので、出会った人の感想を訊いてみたい。
12月になってか秘かに家計簿をつけている。すると自分がどんな生活をしているのかがよく分かって嫌になった。食費の占める比率が大きすぎるのだ。これはどこかで節約しなければならない、としたくなくても意識してしまう。

もちろん食費も大事だが、本とかCDとかライブとか趣味に使うお金も考えなければいけない。

と思った矢先に衝撃的なニュースが飛び込んできた。今年イギリスにまでその姿を観た最愛のミュージシャンであるヴァン・モリソンの作人が29枚も再発されるというのだ。公式サイトに詳細が載っている。

http://vanmorrison.co.uk/

再発されるのは71年の「テュペロ・ハニー」から02年の「ダウン・ザ・ロード」までのオリジナル・アルバム、そして97年に出たゼムの2枚組ベスト「ザ・ストーリー・オブ・ゼム」だ。全ての歌詞を掲載、リマスター、さらに未発表曲をボーナス・トラックで追加するというのだからその意気込みは半端ではない。

肝心の発売日は来年の1月に早くも、

テュペロ・ハニー(71年)
イッツ・トゥー・レイト・トゥー・ストップ・ナウ(74年)
ウェイブレングス(78年)
イントゥ・ザ・ミュージック(79年)
センス・オブ・ワンダー(85年)
アヴァロン・サンセット(89年)
バック・オン・トップ(99年)

の7作品が登場する。

個人的には80年代の作品がリマスターされるのが嬉しいし、再発されるという形でもヴァン・モリソンのことが話題になるのも期待している。

国内盤も出てくれたら、などと私も思ってしまうが、そうでなくても揃えた方が良い。彼のアルバムを集めたいという気持ちが少しでもある方には、これが彼の作品を入手できる最後の機会かもしれないよ、と脅しておく(実際、これだけの数が一挙に再発されることはもう無いと思う)

かくいう私も、どんな手を使ってでも全て買うとここで宣言する。だが、1枚2500円として29枚となると・・・もう2008年はヴァンのCDしか買う余裕がないかもしれない。

それにしても、今年だってベスト・アルバムが3枚出たり、ヴァン・モリソンの周辺がどうなっているのだろうか。まさか来日したりして、などと妄想してしまう。
ISBN:4812433185 単行本 たむら けんじ 竹書房 2007/11/17 ¥1,300

たむけんが本を出したということで、給料が出たらすぐ買ってみた。どれくらい印刷されているのか不安だったが、書店を回ってみればけっこう置いてあった。

彼のファンの方に向けて特に言いたいが、内容はなかなか侮れないものがある。本の中心はたむらの知り合いの芸人54人についてあれこれ書いたもので、誰が殴っただの酔って吐いただのとどこまで本当かわからないけれど、芸人の世界の一端を垣間みれるのは興味深い(自分には合ってない世界だと思うが)

他に陣内智則との「同期対談」、TKF(たむら・けんじ・ファミリー)の芸人たちがたむけんについて語り合う「TKFたむけん欠席裁判」などもある。しかし最も優れているのはそれ以外のオマケといえるような部分だろう。

まず「たむけんになるための七つ道具」(P10-11)では獅子舞の格好になるための七つ道具(サングラス、クシ、足袋、ジェル、ふんどし、マジック、獅子舞)についての解説がされている。

そしてこれまで使った「胸文字」(「ネッシーはいてる」「笑いの神が嫉妬する男」など)、あと「東京で売れてる芸人!○○○!」のセリフがドドッと入っているのがファンにはたまらない。

個人的には、

「東京で売れてる芸人、ドラクエの呪文書き間違えろ!」

というのは初めて知ったのでウケた。いまの子どもには意味がわからないと思うが・・・。

ひいき目で見ても「ホームレス中学生」に続くベストセラーにはならないだろう。しかし私のようなたむけんを愛する好き者は持っていて損はない。

絶版して裁断処理される前に、本屋かアマゾンへ急げ。
もうすぐ2007年も終わる。あっという間に過ぎてしまい、何もしていないような気もする一方、思い起こせば6月に初めて海外へ行ってイギリスでヴァン・モリソンを観たりもしたから、自分ではいろいろと象徴的な1年であったのは間違いない(対外的には何のアピールにもならないだろうが)

そういえば8月も「青春18きっぷ」で旅をして九州にも初上陸したのだった。ちなみに熊本城の下で渡辺美里のライブをこの時に観ている。

なぜいま今年を振り返っているのかといえば、ライブについても残り2本しかないからである。そして、それは両方とも渡辺美里だ。彼女のライブはそれこそ熊本以来である。7月の横浜公演は奇跡的なほど良かったけれど、この時の内容は今ひとつだった。この「ココロ銀河ツアー」は果たして07年を締めくくるライブになるかどうか。夏のライブを思えば期待は五分五分というところだろう。

神戸公演の席は前から4列目とかなり良い席である。プログラムくらい買おうかとグッズ売り場に行ったけれど、DVD付きプログラムというものしか無かったのでやめた。そういえば横浜でも同じようなプログラムを買ったが開けてすらいない。別にライブ映像が入っているわけでもないし、こうした商品には積極的な興味が湧かないのが正直な気持ちだ。

席について待っていると、私の携帯ではまだ5時になっていないのに会場が暗くなって開演する。ステージの上にはプラネタリウムのごとく星空のような照明が浮き上がる。「銀河」と付くツアーということでの演出だろう。しかし会場も「おー!」とどよめきが起きるほど美しい光景だった。

“その手をつないで”、“KISS& CRY”とアルバム「ココロ銀河」(07年)の曲を立て続けに歌ったあと、ずっとアンコールの定番だった“サマータイム ブルース”が3曲目にして登場する。この時、これはいつものライブと違うのでは?と直感した。実際、今回のツアーの流れはこれまでとはかなり異色だ。

まず中盤ではキーボードの前に座って“私のカルテ”と“LOVE IS HERE”を歌った。これも個人的には驚きである。美里がキーボードの弾き語りするのを生で観るのはこれが初めてだったからだ(ライブ映像では観ているが)。ただ、バラードでもないこの2曲をどうして弾き語りする必然性があるのか理解できなかったけれど。

会場がこれ以上ないほど盛り上がった(やかましくなった)のはこの弾き語りの後だった。ずっと歌っていない曲があって、とかなんとか前置きをして大きなトランプのようなカードが6枚でてくる。バンドのメンバーがそれぞれ1枚を持ちだす。カードには曲名が入っていて、この中から選ばれた曲を歌うというのである。

誰にカードを引いてもらおう、などと美里が言えば会場が騒ぐわ騒ぐわ。中には、

「お願いします!」

と懇願するように叫ぶ人も出てくる。もちろんそんな輩を相手をする美里ではなく、前の席にいた小学生の男の子を指名して選ばせる。そして、そのカードの曲名が“Heart Of Gold”であった。うーん、“Heart Of Gold”かあ。好きな曲だけど、別にいままで演奏していないとかそういうわけでもないだろう。他の会場の曲目を調べると、札幌ではなんと“Kick Off”が演奏されたらしい。アルバム「Lucky」(91年)に入っているこの曲はおそらく、91年以来ずっと歌っていない。それこそ貴重な話であるし、他のカードの曲も同じレベルにしてほしかった気はする。ただ、私はまだ大阪公演が残っているので、聴ける可能性はまだあるかもしれないが。

今年出たアルバム「ココロ銀河」(07年)の楽曲からは、7月の横浜ライブで披露されなかったものが目立つ。おそらく意識的にそうしているのだろう。おとなしい曲が多いアルバムなので中盤はちょっと静かな気もしたが、“Cosmic Girl”、“パイナップル ロマンス”などで盛り上がる部分もあったし、美里の声もよく出ていた。

アンコールで“Long Night”や“eyes”が聴けたというのも新鮮な体験だった。“Long Night”は西武ライブでしか聴いたことがないし、“eyes”は99年の「うたの木」以来だと思う。さらに“Boys Cried”にいたっては、記憶が間違っていなければ92年の「スタジアム伝説」、つまり私が生まれて初めて観たライブから聴いてないと思う。生きていたら色々なことが経験できるなと感じた瞬間であった。

15年ほど彼女のライブに立ち会った身としては、とにかく今回の選曲は実に新鮮だった。まだ大阪でもう1度ライブが観られるのは嬉しい。会場を出る時にそう感じるくらいに楽しめて満足できた公演であった。最後に演奏曲目を記す。

【演奏曲目】
(1)その手をつないで
(2)KISS& CRY
(3)サマータイム ブルース
(4)Boys Cried (あの時からかもしれない)
(5)青い鳥
(6)私のカルテ
(7)LOVE IS HERE
(8)Heart Of Gold
(9)熱情
(10)また、明日
(11)Cosmic Girl
(12)パイナップル ロマンス
(13)ムーンライト ダンス
(14)ココロ銀河
(15)10years

〈アンコール〉
(16)Long Night
(17)とびだせ青春
(18)My Revolution
(19)eyes
エルトン・ジョン東京公演2日目(07年11月21日、日本武道館)
先月に上京したばかりなのに、また東京にやってきた。しかも目的は同じ日本武道館である。6年ぶりに来日したエルトン・ジョンを観るためだ。

交通費もろくに捻出できないため、行きも帰りも深夜バスとなった。移動はそれほど苦痛ではないものの、朝の6時にして新宿駅前に放り出されるのは辛い。バスに乗る時はいつもカプセルホテルの割引券をもらうので、そこで入浴などして過ごす。あとはネットカフェに数時間いりびたったり、体力を温存しながら夕方まで時間をつぶした。

こないだのBONNIE PINKの時には武道館前の「九段下」へ行くまで1時間も費やすという失態をおかした。その教訓を得て、今回はちゃんと路線を調べて小田急線の新宿から向かう。結果、乗り継ぎなしの10分ほどで着くことができた。もしまた武道館に行く機会があるとしたら、私は迷うことなく新宿経由を選択するだろう。

しかし会場に着いた時点でまだ午後5時をちょっと過ぎたくらいであった。開場にしてもまだ1時間ほどある。そこで近くにあった「休憩所」でコーヒーを飲みながら本を読んで6時まで待つことにした。私の背後には昨日のライブに行った人たちが会話をしている。そして、聞きたくもないのに、“Your Song”から始まっただの、3時間もしただのと喋っている。私は昨日の情報などまったく仕入れていないい。始まるまでの楽しみにしていたのに・・・頼むから黙っててくれ。

午後6時になったら武道館の中に入る。私の席はアリーナの真ん中へんで、エルトンの表情も十分に確認できる距離である。午後7時10分ごろ明かりが消えて、赤いタキシードを着たエルトン・ジョンが一人で現れた。

「ミナサン、コンバンハー」

と日本語であいさつして、すかさず“Your Song”を演奏する。今回のライブはエルトンのピアノのみという趣向だった。しかし途中でシンセの音がかぶさる場面も多い。どうみても一人で弾いてるとは思えないので、誰かが後ろで演奏していたのだろうか。最後までそれが不思議だった。

私は「グレテスト・ヒッツ」(74年)と90年代の作品くらいしか知らないので選曲についてあれこれ感想を述べることはできない。ただ、一番聴きたかった“Border Song”(邦題は“人生の壁”)が出てきた時は感無量であった。また、01年に大阪公演では演奏されなかった(この時の大阪は東京より7曲も少ない。それはいまでも腹立たしく思う)“Candle in the Wind”、“Don’t Let the Sun Go Down on Me”も無事に聴けたし、前回の来日と合わせるとエルトンについて個人的に思い残すことはないという心境だ。欲を言えば“Goodbye Yellow Brick Road”が披露されたら文句なしではある。しかし、昔のような高音が出なくなった現在の彼が歌うには辛いのだろう。

一番心配だった客入りについても、パッと観た感じでは9割方は埋まっていたのは良かった。そして、お客の反応も実に良い。1曲終わるたびにお客へ手を振ったりするエルトンに対して、そのたびにスタンディング・オベーションで応える人も多かった。アンコールで登場した時は最前列にいたファンにいちいちサインをしていたエルトンの姿も微笑ましい。

エルトンの状態については特に衰えのようなものは感じなかった。演奏も歌も力強い。もしかしたら01年よりもパワーアップしていたかもしれない。しかし何よりも、60歳にして3時間ちかくのステージを一人でする力には恐れ入る。披露した曲は実に29曲、おかげで帰りのバスに間に合うかちょっと不安だった。ライブの余韻に浸る暇もなく11時20分に新宿駅から急いで京都へ戻る。

最後に演奏曲目を記す。20日も21日も同じ内容だったようだ。

【演奏曲目】
(1)Your Song
(2)Sixty Years On
(3)The Greatest Discovery
(4)I Need You To Turn To
(5)Border Song
(6)The Boy in the Red Shoes
(7)Daniel
(8)Honky Cat
(9)Rocket Man
(10)Tiny Dancer
(11)Mona Lisas and Mad Hatters
(12)Nikita
(13) Philadelphia Freedom
(14)Sacrifice
(15)Ticking
(16)Roy Rogers
(17)Sorry Seems to be the Hardest Word
(18)Candle in the Wind
(19)I Guess That’s Why They Call it the Blues
(20)Electricity
(21) Carla/Etude
(22)Tonight
(23)Take Me to the Pilot
(24)Blue Eyes
(25)Levon
(26)Bennie and the Jets
(27)Don’t Let the Sun Go Down on Me

〈アンコール〉
(28)I’m Still Standing
(29)Circle of Life
今日も寒くて仕方ない。目を覚ますも起き上がりたくないので、テレビをつけてしばらく布団の中にいた。ちょうど番組は「おはようコールABC」(朝日放送)が流れていたけれど、ブラウン管に目を向けることなくニュースだけ聴いていた。

その時、「国宝・彦根城築城400年祭」のマスコット・キャラクター「ひこにゃん」にまつわる調停の話が出てくる。デザインをしたイラストレーターが彦根市と実行委員会に閉幕後の商標使用中止などを求めたのである。「キャラクター管理がずさん」というのが主な理由だった。「ひこにゃん」に尻尾が生えたり、眼鏡をかけられたりと勝手な変更がなされたらしい。

それに対して彦根市や実行委員側は、

「著作権など一切の権利は実行委に帰属し、申立人の主張は法的根拠がない」

と答えた。この時にニュース解説で出て来たのが「著作者人格権」という概念であった。権利を買ったのでキャラクターを使うのは自由であるが、イメージを勝手に変更をしてはならないということだ。

私も市や実行委員の主張は傲慢だと感じる。極端な話になるが、「仮面ライダー」がいつの間にか「ウルトラマン」のような姿に変化していったら明らかにおかしい。イメージを保持することに作者が執着するのは当然であろう。

また、これは適切な例ではないかもしれないが、96年に藤子・F・不二雄さんが亡くなってからテレビ「ドラえもん」の内容が以前と変わっていったのもこうした話に通じるだろう。ただこの場合は作者の死後の話なので単純に比較できないかもしれない。しかし、まだ作者が存命の「ひこにゃん」について使用者が意向を尊重するよう配慮するべきだ。

とは言ってみたものの、音楽や映像を無料でダウンロードして平気でしながら、著作権でご飯を食っている方が間違っている、などと言って開きなおっているクズが増えている昨今、著作権に一定に理解をもつ私のような人間は少数派であるかもしれない、という気持ちも一方では抱いている。

人の振り見て

2007年11月19日
仕事の関係で少し早く外を出る。日本各地で最低気温を記録したこの日、京都も例外なく寒かった。最高気温は10・9度だったという。

そんな朝の堀川今出川を自転車で通る時、ある光景に遭遇した。横断歩道を抜ける女性の自転車と南下していた男性の自転車が衝突したのだ。両者ともたいしたスピードではなかったので大きな事故にはなっていなかったとは思う。しかし見事なほどにガシャーンとぶつかっていた。

どちらが不注意で起きたのかはわからない。しかし、男性の耳に白いイヤホンが付けられていたのが印象的だった。明らかにiPodを聴きながら走っていたのである。

その男性の自分がダブって見えた。私も音楽を聴きながら通勤などをしているのが常だった。自分でも感じてはいたものの、そんな状態で自転車に乗れば注意力はいきおい散漫になる。

私もいつかガシャーンとなるのだろうか。気をつけた方が良いかなと感じた瞬間であった。
後で知ったことだが、灘波のジュンク堂でたむらけんじが本のサイン会を開催したらしい。サイン会の存在も知らなかったし、「たむらけんじの東京で売れてる芸人 犬に噛まれろ!! 」(竹書房)という本が出ることも全く情報が入ってなかった。

今日は1日中仕事で灘波に行く暇などなかったけれど、たとえ休みだったとしても行かなかっただろう。知らなかったんだから。

本については早めに買って感想を書こうと思う。
「GSGP PROJECT 」は聞き慣れないが、江崎グリコとFM802とぴあ関西版が応援するアーティストを集めて、関西の音楽ファンに向けて紹介するという趣旨のイベントである。03年から続いており公式サイトもあった。

http://www.pia-kansai.ne.jp/gsgp/

新しいミュージシャンに食指が動くことはめったにない。その私がなぜチケットを取ったかといえば、単純に話でBONNIE PINKが出演するためだ。しかし、先日には日本武道館でライブをした人が新人発掘のようなイベントに参加していても良いのだろうか。なんとも釈然としない。今日の出演者は、

ROCK’A’TRENCH
orange pekoe
PERIDOTS
BONNIE PINK

の4組である。

会場に入ってショックだったのは、いつもはオールスタンディングの1階席に椅子がズラッと並べられていたことである。なんばHatchに椅子が出ているのを初めてみた。つまり、それくらい今日のお客が少ないということである。今日の入りは多く見積もっても500人くらいだったと思われる。繰り返すが、武道館でライブをした人間も入っているのだが、こんな状態は寂しくて仕方がない。

個々のアーティストについては詳しく述べない。BONNIEは黒で統一した衣装で、ミニスカートをはいていた。髪は珍しく(私が初めて観たか?)肩まで下ろしていた。髪型については彼女の公式サイトの「Diary」に写真が載っていて確認できる。

公式サイトからのメールでは、

「ツアーで演奏しなかった曲も演奏するかも?!」

とか書いてあったが、それは1曲目の「Love Is Bubble」のことだった。確かにツアーでは無かった曲だが、観られて得したなどという気持ちになれないな。ライブの内容は、いつも通り、と言ってしまったらおしまいかもしれないが特に思い当たらない。あえていえば今日のバックが、

八ッ橋義幸(ギター)
阿部光一郎(ベース)
奥野真哉(キーボード)
白根賢一(ドラムス)
Nana(パーカッション)

とアイゴンもアンソニーもいない面子だったことくらいだろうか。

全てのライブが終わった後、グリコの詰め合わせ商品の抽選会があった。出口ではポッキーが1箱ずつもらえたのは正直ちょっと嬉しかった。最後に曲目を記す。

【演奏曲目】
(1)Love Is Bubble
(2)Anything For You
(3)Gimme A Beat
(4)Chances Are
(5)Water Me
(6)A Perfect Sky
(7)Heaven’s Kitchen
(8)Tonight,The Night
「3 Great American Voices」

本国アメリカでもこのようなメンツでライブがおこなわれたことはないだろう。このイベントの主旨を私なりに理解すれば、アメリカの音楽をザッとたどっていくということか。ファーギーはヒップ・ホップ寄りのロック、メアリー・J・ブライジはR&B、そしてキャロル・キングだからバラエティが富んでいるとはいえる。

しかし、1と1を足すと2になるような単純な話は現実にそう起きるものではない。結果を先にいえば、個々のライブが独立している印象で統一感らしいものは正直いって見られなかった。

こんな組み合わせの悪いイベントを以前にも観たことがあるなあと古い記憶をたどっていたら、04年の「ロック・オデッセイ」を思い出した。かのザ・フーが初来日を果たしたこのライブは矢沢永吉、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ポール・ウェラーなど、豪華だが何故か観る気が起きなくなるようなメンツであった。実際、会場(当時の大阪ドーム)がガラガラだったことをよく覚えている。

ところで、本日の私の目当てはキャロル・キングしかない。他の2人についてたいした知識もないので、イベント全体の感想はこれくらいにして以降は彼女を中心にした感想を書いていく。

私の席はS席(1万5000円)で「アリーナ25列23番」と、アリーナのど真ん中より少し前というなかなか良い位置ではあった。しかし、予想した通りではあるが、お客の入りは良くない。よく見ても6割くらいがせいぜいだろう。スタンドはガラガラで特にヒドい。しかしそんなスタンド席で、いかにも観づらそうな席に不思議と人が集まっている。おそらくあの辺りがA席だったのだろう。

座ったとたん、ステージにある大きなグランドピアノが目に入ってきてイヤな気持ちになる。どう考えてもこれはキャロル・キングのものだろう。最後の出演であって欲しかったのだが、と思いながら開演を待っていると午後7時10分ごろ、照明が静かに落ちる。

スポット・ライトを浴びて一人の女性が現れる。やはり最初はキャロル・キングだった(翌日6日の大阪公演はメアリー、ファーギー、キャロルの出演順だったという)会場に手を振ってからピアノに座る。ステージには彼女しかいない。そしてしばらく間をおいて演奏されたのは、かの名盤「つづれおり」(71年)からBeautiful”だった。場内から拍手が起きる。

左右のスクリーンに映し出されるキャロルはもう年期の入った顔になっているし、声もずいぶんしゃがれてはいる。しかし、ポピュラー・ミュージックの歴史に永遠と残るであろう楽曲、数多くの聴き手に愛されてきた彼女の音楽の普遍性は揺らぐことはなかった。もちろん私はそんな確信を持って会場に臨んだけれど、目の前で聴かれる名曲は予想を遥かに上回る力で胸に迫ってくる。もはやステージの様子もまともに観れないほどに。

続いて、

「Welcome To My Living Room。ワタシノ リビング・ルームヘ ヨウコソ」

と片言の日本語で“Welcome To My Living Room”を歌われた時にはすっかり彼女の世界にどっぷりと浸かっていた。ピアノだけで大阪城ホールの大きなステージがもつのかと最初は不安だったが、それは全くの杞憂に終わる。

「オーサカニ コラレテ ウレシイデス」

こんなことを話すキャロルの言葉は暖かみがあるというか、彼女の音楽と同じような魅力を持っていた。それに会場は拍手で答える。

“Where You Lead”“So Far Away”“Smackwater Jack”と、「つづれおり」からたて続けに披露される。3組もミュージシャンが出るイベントなのでどれだけ演奏されるか誰しも気になっていただろうが、キャロル本人もそれを考えての選曲をしてくれたのだろうか。

“Smackwater Jack”で彼女がギターを持ったのには驚いた。私の勉強不足かもしれないがギターを抱えるキャロルを想像はできなかった。サポートの二人のミュージシャンもそれぞれギターを手にして並んで演奏をする。イーグルスがどうのとか話していたが、「イーグルスみたいでしょ?」とでも言っていたのだろうか。

個人的なクライマックスは、ゲリー・ゴフィンの名前を出してピアノのみで歌われた“Will You Love Me Tommorow”だ。

「これさえ聴けたら思い残すことはないかな」

と思っていたのでその願いはかなえられた。

“You’ve Got a Friend ”でひときわ大きな拍手が起きる。多くのお客はこの曲が出てくるのを待っていたようだ。演奏が終わっても鳴り止まぬ拍手に応え、人差し指を1本突き上げると歓声がもっと大きくなる。最後は“I Feel the Earth Move”であった。全11曲およそ50分のステージだったが、不満など何一つなかった。これ以上のものは思いつかないといえるほど素晴らしいパフォーマンスである。ここまで感激したのは、それこそ同じ大阪城ホールで観たニール・ヤング&ザ・クレイジーホース以来だった。

それから20分ほど舞台替えがあってファーギーのライブ、そしてまた舞台を替えてメアリー・J・ブライジのライブがあって、気づけばもう10時を過ぎていた。周囲も空席が目立つ。帰る気は起きないものの、私も疲れて途中から席に座っていた。

しかし、今回のイベントは3人それぞれが単にライブをするだけで終わりではなかった。会場が明るくなって、なんとキャロルとファーギーが再びステージに出てくる。そして全員で“Dancing in the Street ”(マーヴィン・ゲイが作曲で、オリジナルはマーサ&ザ・ヴァンデラスで知られてる)と“ナチュラル・ウーマン”を歌ってしまったのだ。とんでもない光景である。その時、キャロルは終始ステージを動き回っていた。全てのライブが終わったのは10時20分ごろである。

最初のステージでキャロルが“I Feel the Earth Move”を歌い終えた時、

「マタ アイマショウ」

と言って去っていった。その時はリップサービスだと思っていたが、あの元気ではもう2回くらい再来日があるのかもしれない。

できるならば明日の大阪公演や関東のステージも観たい。金銭的な問題でそれは不可能だが。そして、まだ全てのイベントも終わっていないけれど、いまから再来日を強く望む。これがキャロルに対する私が考えうる限りの讃辞だ。

最後に演奏曲目を載せる。

【演奏曲目】
(1)Beautiful
(2)Welcome To My Living Room
(3)Up On The Roof
(4)Where You Lead
(5)So Far Away
(6)Smackwater Jack
(7)Will You Love Me Tomorrow?
(8)Love Makes The World
(9)Sweet Seasons
(10)You’ve Got a Friend
(11)I Feel the Earth Move

〈全員がステージに出て来て〉
Dancing in the Street
(You Make Me Feel Like) A Natural Woman
キャロル・キング CD ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル 2007/09/26 ¥1,890
I Feel the Earth Move
So Far Away
It’s Too Late
Home Again
Beautiful
Way Over Yonder
You’ve Got a Friend
Where You Lead
Will You Love Me Tomorrow?
Smackwater Jack
Tapestry
(You Make Me Feel Like) A Natural Woman
Out in the Cold ※ボーナス・トラック
Smackwater Jack [Live]※ボーナス・トラック

チケットを取ったのはずいぶん前の話だが、キャロル・キングを観る日がついに翌日となった。前回の来日は90年だから実に17年ぶりとなる。他に2人のアーティスト(メアリー・J・ブライジ、ファーギー)が共演するという特殊なイベントではあるものの、これを逃せばもう観られないだろう。女性に対して失礼かもしれないが、キャロルは今年で65歳である。よく日本に来る気になったものだ。

このアルバムについては、各自がネットで調べてもらえれば十分なほど情報を得られるだろう。グラミー賞4部門制覇、全米アルバムチャートで15週連続1位、そして302週連続でトップ100に入り続けた大ヒットアルバムであり、70年代初頭に出てきた「シンガー・ソングライター」と言われるミュージシャン群の代表格にキャロルを押し上げた名盤だ。

だが、それ以前に彼女は作曲家として60年代前半から音楽界では認知されていることも忘れてはいけない。リトル・エヴァの“ロコモーション”は「つづれおり」のどの曲よりも親しまれているだろう。なんといっても、キャロル・キングの曲はビートルズにもカバーされているのだから。

明日はこのアルバムから何が演奏されるだろうか。それこそビートルズの“イエスタディ”やボブ・ディランの“風に吹かれて”を聴くような心境になっている。そう思うと、明日のライブを体験するのはけっこう凄いことなのかもしれない。

個人的には“ウィル・ユー・ラブ・ミー・トゥモロウ”が聴けたら何も思い残すことがないのだが、果たしてどうなるか。
昨日までずっとバタバタしていた感があるが、今日はほとんど部屋で寝て過ごす。おかげで体も少し楽になったような気がする。昨日までひどかった鼻水もかなり治まった。

そんな折、渡辺美里のファンクラブ「DO!」より11月24日の神戸公演のチケットが届く。開けてみたら、

「1階4列22番」

と、久しぶりに良い席である。前の方が観られるのはやっぱり嬉しい。ファンクラブもようやく会員にメリットを与えてくれるよう頑張りだした証拠だろうか。

これで神戸公演のチケットが完売すればもっと良いのだが、「ぴあ」のサイトでは「△」(お早めに)である。

ちなみに大阪公演は完売だ。このチケットも間もなく届くだろう。これの席も多少は期待しても良いかな?
ミドリ/eastern youth大阪公演(10月31日、梅田Shangri−La)
具合が悪い。

同じことを愚痴ってばかりいるような気もするけれど、体調が戻らないから仕方ない。仕事もバタバタしているし、こういう時は部屋で静養するのが一番だろう。だが今日はどうしても大阪にいかなければならない。eastern youthが久しぶりにライブをするのだから。

会場は梅田の空中庭園の下にあるShangri−La(シャングリラ)という最大300人収容のライブハウスだ。去年バズコックスをここで観たから1年ぶりくらいである。今回はミドリというバンドと共演するようだが、店の前にある看板がちょっと気になった。eastern youthの方が字が小さい。今日のメインはミドリの方だということか?

そんなことを思いながら6時過ぎに開場する。整理番号51番という若い番号だったので前方の右端を確保した。前売り券は完売であり、「まだ人が入りますので、前に詰めてください」とスタッフの人が誘導するほど人があふれている。そして午後7時過ぎに開演であるが、最初に出てきたのはやはりeasternの3人だった。

前置きを何も言わず立て続けに2曲演奏する。2曲目は知らない曲だなあと思って聴いていたら、しばらくして新曲の“沸点36℃”だと気づく。もちろんすでにCDは買っているものの、パッと聴いた限りではそんなに親しみはもてなかった曲だった。しかし生で聴いてからはこの曲がずいぶんと印象が良くなる。それは6曲目の新曲(バッファロー・ドーターと共演した東京公演で演奏された“白昼夢の行方不明者”だと思われる)についても同様で、まもなく出るアルバム「地球の裏から風が吹く」も期待できる予感だ。

今日の曲目については、個人的に“静寂が燃える”を初めて聴いたのが収穫だった。あとは最近の定番といえるものばかりであろう。ただ、彼らが決まって演奏する曲も一時期とは異なってきた感はある。それは好意的に受け止めている。“夜明けの唄”や“スローモーション”や“黒い太陽”などはしばらく封印しても良いのではないだろうか。そんなバカなと思うファンがいても当然だが、これは頻繁にライブ会場へ足を運ぶ人間の偽らざる心境である。

時間は50分ほどで、次にミドリが控えているということもあって遠慮もあったのか、終わってから拍手が続いてもアンコールは残念ながら無かった。せめてあと1曲加えて10曲はしてほしかったが。ともかく、ライブは相変わらずの充実した内容だったので来年の大阪と京都のライブも足を運ぶことに決定である。

体はいっこうに回復しないし翌日は健康診断も控えていたので、途中で会場を出た。後で調べてみて、ミドリはセーラー服の女の子がギタ−をかき鳴らすとかいうのを知り、ちょっと観とけばよかったかなあとも思った。しかし、もう観る機会はないだろうな。最後にeastern youthの演奏曲目を記す。

【演奏曲目】
(1)荒野に針路をとれ
(2)沸点36℃
(3)青すぎる空
(4)静寂が燃える
(5)?(“白昼の行方不明者”か)
(6)矯正視力〇・六
(7)ズッコケ問答
(8)雨曝しなら濡れるがいいさ
(9)街はふるさと
石油価格の高騰が止まらない。それにともない、さまざまな日用品の物価に影響を与えているのも連日のニュースで報道されている通りだ。

しかし最近までこうした話には鈍感だった。その大きな理由には、私が車を運転しないということが大きい。ガソリンが150円台に!と言われてもどれくらいキツいのか理解できないのだ。

それでも、これが物価に響いているんじゃないかなあと感じる瞬間があった。

それは、

食堂の定食がショボくなっているという事実からである。

いつもお世話になっている食堂を誹謗するつもりはないので店の名前は明かさないけれど、近頃の定食の内容は本当にヒドい。たとえばこないだのA定食を例にとれば、鶏の唐揚げとキャベツ、そしてオレンジの薄切りが入っているだけだ。

せめてポテトサラダかマカロニサラダくらい付けてほしい。いや、ちょっと前まではそれくらいのボリュームはあったと思う。しかも、量も少なくなっているような気がする。

コンビニやスーパーで売っているお菓子にしても、値段は買えずに内容量を減らすことにより「実質的な値上げ」を実施している。この某食堂にしてもおかずや量を削減することにより同じ対策をとっているのかもしれない。

こんな時代がこれからも続いていくのだろうか。
相変わらず体の調子が悪い。せっかくの休みだから寝ていれば良いのだが、6時に目を覚まし7時には部屋を出てしまう。我ながら自分の行動が理解できない。

地下鉄で四条から阪急に乗り換えてざっと1時間半をかけて神戸まで行く。どこへ向かうのかといえば、神戸大学の医学部である。今日はここで学園祭があり、そこにたむらけんじが出るからだ。しかし学園祭のテーマが「おっぱっぴー」なのは理解できない。

神戸大学医学部キャンパス、正確にいえばキャンパスの近くにある公園にある学園祭の会場に着いたのは9時45分ごろだった。すでに人がいるかと思ったが、ステージ前の椅子はまだあまり人が集まっていない。椅子に座って開演を待つ。

10時少し前に、実行委員長と名乗る男性がステージに現れ、

「そんなの関係ねえ!そんなの関係ねえ!はーい、おっぱっぴー!」

と小島よしおの真似をしたのには笑う。後でたむけんたちに、実家が医者で車もベンツで、と突っ込まれていたが。

そして10時、吉本ライブが始まる。まずミサイルマンという男性二人のコンビが10分ほどネタをしたあと、たむけんが登場である。いつの間にか人もけっこう集まっている。ざっと300人くらいはいたと思う。公園の向こうには大きなマンションがあり、そこから覗いている人もいる。あんなところから見えるのだろうか。

獅子舞で登場した時のたむけんのセリフは、

「焼肉焼いても、家焼くなー」

で、胸文字は、

「豆ごはん なんか嫌」

と書かれていた。

また、なんでテーマが「おっぱっぴー」や、だったら小島よしおを呼べ、などと毒づいていた。確かにその通りである。

ネタが終わったあと10分ほどフリートークの時間があった。その時に、たむけんの焼肉屋の2号店が開くことが話題になり、神戸でも店を開こうかと言ったらやたら拍手が出てくる。そこで、

「じゃあ、居抜きの物件を探して」

とたむけんが言ってきた。「居抜き物件」とは、以前に何か店を営業していた物件のことで、ここではかつて焼肉屋をやっていた物件を指す。そこを改装した方が、一から焼肉屋を建てるよりも費用が安くあがるからだ。ずいぶんリアルな話をするなあ。

たむけんは、今日あと3校回るとか言っていたけれど、携帯で探してもどこでするのかわからない。仕方なく神戸を後にした。

< 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 >

 

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索