eastern youthはツアーがあるたび必ず足を運んでいる。しかしながら今回は、新作アルバム「心ノ底二灯火トモセ」(11年)を買ったのはライブの数日前で、セブンイレブンでチケットを発券したのは当日の昼間だった。ひとまず部屋を出るまでアルバムを聴き続けて、開場1時間前の午後4時にバタバタと会場へ向かう。

行ったことのある方なら説明不要であるけれど、磔磔というのは非常に狭い会場だ。もともと酒蔵だった建物を改良したライブハウスだから、音楽を演奏するのに適した形になっていない。音響は別にいいわけでもないし、ステージは低くて後ろにいたらもうミュージシャンの姿は拝めない。

しかしながら、私はある事情があって、たとえ整理番号が1番であろうと、ライブハウスでは後方または端っこでライブを観ることに決めている。ただ今日はなんだかボヤッとしていたのか、なんとなく前から2列目あたりに陣取ってしまった。

突っ立ってビールを飲んでいるうちに午後6時を回り、ライブが始まった。会場の照明が暗くなり2階からメンバーが出てくると後ろの客がドーッと前に押し寄せてきた。しまった、やはり後ろで観るべきだった。

そうなのだ。前に集まる客というのは基本的に暴れ回る人間が多いのだ。それで私はある時期から、たとえステージがろくに観れないとしても、前方に立つのを避けるようにしたのだった。しかし今日はそれをすっかり忘れてしまった。

暴れるクズたちがどれほど酷いかといえば、2列目にいた私がライブ中盤になる頃には真ん中くらいまで押し下げられてしまった、といえば多少は理解していただけるだろうか。こんな梅雨の最中、狭いハコで大人数が暴れたらどうなるか。もう痛いわ汗まみれになるわで、ライブを楽しめるような心境にはもはやなれなかった。

だが、いったん後ろにいけばもうバタバタする必要もなく以後はゆっくりと観ることができた。どうやら会場の中央に立っている柱より後方にいる人たちは大人しく観ていて、その前方は未だに精神がガキなクズどもが暴れている、という構図となっている。もし磔磔で激しそうなライブを観る際は中央の柱を参考にしていたら良い、かもしれない。

ライブの内容については、相変わらず全力でしているなと感じたものの、さきほども書いた通りこちらの調子が最悪だったので没頭して観れるような心境ではなかった。少し遠出をして心斎橋クラブクアトロに行けばよかったかもしれない。クアトロならば広いから、暴れるクズどもに巻き込まれることも避けられるし・・・。ちなみに大阪公演は7月8日(金)である。

最後に演奏曲目を記す。メモを取る余裕もなく久しぶりに頭で覚え


【演奏曲目】
(1)ドッコイ生キテル街ノ中
(2)靴紐直して走る
(3)這いつくばったり空を飛んだり
(4)沸点36℃
(5)荒野に針路を取れ
(6)東京west
(7)踵鳴る
(8)雑踏
(9)直情バカ一代
(10)尻を端折ってひと踊り
(11)男子畢生危機一髪
(12)青すぎる空
(13)雨曝しなら濡れるがいいさ
(14)素晴らしい世界

〈アンコール1〉
(15)夜明けの歌
(16)一切合切太陽みたいに輝く

〈アンコール2〉
(17)夏の日の午後

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